カラスヨトウ
12月中旬の晴れて風の強い日中、榎の大木に幹に貼り付いているのを目にしました。
少し距離があって近寄れず、またその前に垂れている別の植物の枝の葉が風で揺れる度に光を遮るため、被写体は日陰に入ったり出たりで、あいにくの撮影条件。
日陰になると全体がほとんど黒く、日光が当たると薄い小豆色の金属光沢に光って、よく分かりません。
光の揺れる隙間を狙って、何回かシャッターを押して、撮れた画像をネット図鑑の絵合わせで検索して、カラスヨトウと判断しました。
大きさ(開張)47mmほどで、普通種。成虫発生は年1回で、4月、7月~12月頃まで見られますが、夏眠(盛夏に一時期休眠)するという。
夜行性で、燈火にも飛来し、日中は薄暗い林内などで休息。コナラ、クヌギ、ヤナギ類などの広葉樹の樹液に集まります。
成虫で越冬し、木の洞や岩陰などに集まるそうです。
幼虫の食草はヤブガラシ、イタドリ、タンポポなど多食性で、成虫を見つけたフィールドには普通に繁茂しています。
分布は日本各地。
なお“カラス”の和名は前翅の色調が烏の濡れ羽色のように真っ黒の光沢をもつことによるそうですが、光の受け方でまったく異なった色*に見えることがあり、今回がその例で、カラスヨトウと確認するまで時間がかかりました。
*参照画像:http://aoki2.si.gunma-u.ac.jp/youtyuu/ カラスヨトウ
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