2015年1月
2015年1月31日 (土)
2015年1月30日 (金)
ニワトコ/ニワトコヒゲナガアブラムシ&冬芽/葉痕維管束痕
予報どおり、日中の気温も1℃以下と寒く、降り方は弱いものの、朝から降り出した湿雪が午後2時過ぎくらいまでに5cmほど積もりました。
その後みぞれ模様に変わり、深夜から明日にかけては晴れの予報に。
林縁に生えているニワトコの冬芽にアブラムシが群がっていました。
●ニワトコヒゲナガアブラムシ(別名:ニワトコフクレアブラムシ)です。
まだ寒い時期なのに、もうしっかり繁殖しているようです。
大きさ26mmほどで、体は緑~黄緑色、脚は黒色の無翅型成虫でした。
なお体色には緑色~淡色~赤色まで変異があるそうです。
●ニワトコ冬芽と葉痕/維管束痕。
・冬芽(葉と花が入った混芽)
※ニワトコ(スイカズラ科ニワトコ属)
落葉低木。日当たりのよい山野に普通に自生。
6~7月に赤く熟す実がきれいなので庭植えにも。
分布は本州、四国、九州。
2015年1月29日 (木)
ハンノキ開花(2015/1)
ハンノキ雌雄花序/開花
近隣で見かけるハンノキ(雌雄同株)の花序の冬芽(花芽/葉芽ともに)はまだ閉じています。
良く晴れて、日中の気温も15℃くらいまで上がった先日、訪れた自然公園のハンノキは、一部ながら開花しているのが目に止まりました。
画面の左にある小さな松ぼっくりのような実は、昨年の果実(の残り物)です。
この樹の仲間の花は風媒花なので、花粉を運ぶために昆虫や鳥などのお世話になる必要がなく、きれいな花びらで装飾して目立つ必要もないため人の目にもとまりにくい、いたって地味なものです。
●雄花序/雄花:
苞(外側のふたのような部分)の付け根から雄花の葯がのぞき、雄花の花被は4裂しています。
ほとんどの葯は開いていて、黒茶色の葯に淡黄色の花粉が付着しています。
●雌花序/雌花:
雄花序に比べてかなり小さい雌花序です。
雌花は一層目立ちません。
雄花から風に運ばれて飛んできた花粉が付着すると結実して、秋に実ると小さな松ぼっくりのような果実になります。
・葉痕:画像下部に小さな葉痕が見えています。葉痕は半円形で維管束痕も弧状に並んでいます。
花期は、暖地では11月頃から、寒冷地では3月頃です。
2015年1月28日 (水)
シロダモハコブフシ/シロダモ
林縁のシロダモの葉に、大量のムシコブ「シロダモハコブフシ」が出来ていました。
あまりにも目立ったので素通りしないで撮ってきました。
そこでは、何株かある樹の中で、全部に均一に形成されているわけではなく、一箇所に集中しているようでした。
ムシコブは「シロダモタマバエ」が、シロダモの若い葉の中に卵を産みつけることよって形成されたものです。
そして一つのムシコブの中には一匹のシロダモタマバエの幼虫が生活しています。
全てではありませんが、ムシコブの中で越冬した幼虫は、翌春に蛹化/羽化して成虫になり、その年の新芽に産卵、孵化した幼虫が新葉に虫こぶを形成する~というライフサイクルです。
※余談
(シロダモにシロダモタマバエが寄生して作ったムシコブ(中に幼虫がいる)には、寄生蜂「シロダモタマバエコマユバチ」が寄生します。
この寄生蜂は産卵管を虫こぶの壁を突き通し、中にいるタマバエの幼虫や内壁に産卵します。
そして孵化したハチの幼虫はタマバエの幼虫を食べて育つのです。(寄生するのは他にコガネコバチというハチもいます。)
このような例は特別なものではなく、他にも種々知られていますが、自然の中では絶妙なバランスが保たれているのですね。
※シロダモ(クスノキ科シロダモ属):
暖地の山野に普通に見られ常緑小高木で、雌雄異株。
葉は互生し、葉身は長楕円形または楕円形、先は鋭頭、基部はくさび形。縁は全縁。3主脈があり、葉裏は緑白色。
10~11月、葉腋に1~数個の無柄の散形花序を付け、それぞれ雄花/雌花を開きます。
分布は本州(宮城県以西)、四国、九州。
2015年1月27日 (火)
キノカワガ(2015/1)
好天に誘われて、車で”鳥見”に行った日曜日の自然公園。
冬鳥の数よりはるかに多くの「人種」で賑わっていました。
暇つぶしにぶらぶらと歩きながらも、ふと見上げた(水平に張りだしている)枝に見つけた小さなキノカワガです。
●キノカワガ(コブガ科キノカワガ亜科):
(画像はクリックで拡大します)
餌の少なくなった冬の自然林地では、小鳥たちが落ち葉をひっくり返して隠れている虫を探したり、あるいは樹皮の隙間に潜む虫を探して樹間を飛び回ったりして採餌に余念がありません。
そのような環境下で、キノカワガは、完全に木の皮に擬態して姿を消し、天敵の鳥の目を完璧に眩ましています。
このような場合には人の目にも、かなり見つけにくいです。
翅を開いた時の大きさ(開張)は40mmほどで、翅をたたんで樹皮上に止まるとみごとな保護色になります。
このまま静止して越冬します。
色彩にはかなり個体差がありますが、色彩に合わせて止まる木/位置を選んでいるよう見えます。
分布は本州、四国、九州。
2015年1月26日 (月)
ダイサギの川魚捕り
”自転車で”散歩に出た先週末、比較的風も穏やかで、冠雪した北関東の奥日光/日光連山も遠望できた水路の堤防で。
たいていはそこで佇立して、目先を横切る魚を見つけると嘴を突っ込む、というスタイルですが、今回は珍しくゆっくり上流に向かって歩きながらの魚捕り。
コサギのような”テクニック”は持ちあわせていないようで、やはり下手くそ。
時折水中に狙いをつけて、何回か頸を突っ込みましたが、派手に水柱を上げるだけで、魚は捕れなかったようです。
やっぱりダメでした。ここではムリ、ということなのか、やがて飛び立って行きました。
2015年1月25日 (日)
ミコアイサ♀(205/1)③
12月末、はじめて池で見かけた後、年明けの4日、おそらく同じ個体と推測しますが、数羽のキンクロハジロと一緒にいるところを見つけました。
それが姿を見た最後でした。
快晴で風もおさまりかけた正月明けの午後、きれいに刈り取られて歩きやすくなっている池端をのんびり歩いていた時、突然、水際に刈り残されている枯れヨシの陰から数羽のカモが飛び立ってびっくり。
多分、キンクロハジロ、マガモ、コガモ・・・?
飛び去った後には、何も見えません。
しばらく遠くを見ていると、数羽の鳥が池の上空を旋回しながら、こちらに向かって飛んで来るのが見えました。
ヨシの陰に隠れるように腰を下ろして見ていると、比較的近くの水面に3羽が着水して、こちらに泳いできます。
双眼鏡で覗くと、キンクロハジロ2羽とミコアイサ1羽でした。
そして、気づかれることなく、つかず離れずといった感じで近寄り、通り過ぎていきました。その時のショットです。
マガモより小さいキンクロハジロですが、キンクロハジロより更に小さい”パンダ顔”のミコアイサ(♀)です。
いずれも潜水は得意。
キンクロハジロは、さほど警戒心が強いということはありませんが、ミコアイサの警戒心は特別のようです。
現在、年間で水位が一番低くなって、水面積もずっと狭くなっている池の環境は、休息場所としてお気に召さないのでしょう、他の冬鳥もほとんど姿を見せない昨今です。
2015年1月24日 (土)
ミコアイサ♀(205/1)②
遠くに浮かんでいたのを見失ってから15分ほど後、池の中州の水際で居眠りしている少数のマガモの近くにいるのを見つけました。
すっかりリラックスした様子で盛んに羽繕いを繰り返していました。
そして5分位経過した後、おもむろにマガモが”寝ている”傍に上がって、目を閉じお休みモードに。
”仮眠時間”は5分程で、すっきり目覚めて周囲を確認すると水に降り、脚を後方にぎゅーっと延ばす”のび”をしてリラックス運動?も。
まだ枯れヨシの陰から見られていることに気づかないで、こちらに向かって泳いできます。シャッターチャンスです。
最初に見つけてから30分間ほどのお付き合いをして、暇人退散。
=続/後日談へ=
2015年1月23日 (金)
ミコアイサ♀(205/1)①
旧聞です。
昨年末12/30の午後、暇人ながら気分だけは慌ただしく、やっと終わった片付けの息抜きに池まで散歩に。
やはり世事を超越した粋人の釣り人が一人。
釣れる釣れないでは無く、まさにこうしている時間を生きているのです。
●ミコアイサ:
何もいないな、と見渡した遠くにポツンと3つの鳥の影。
時々潜るのでカイツブリかと、双眼鏡を覗いて見ると、違うらしいものが1羽。
ミコアイサと分かりましたが、すぐに更に遠ざかって行き、見失いました。
今シーズンはじめて池で観察したミコアイサです。
先に渡良瀬遊水池でミコアイサ(エクリプス)を見ていましたので、あるいは池にも立ち寄るか、とも思っていたものですが、幼鳥かあるいは成鳥♀のようでした。
=続く=
2015年1月22日 (木)
ネコヤナギ、ツバキ、ハンノキ
昨日からみぞれ混じりの小雨模様で、日中気温も今シーズン最低という。
連日の閉じこもりです。
●ネコヤナギ(ヤナギ科ヤナギ属):
農業水路脇に自生した数本のネコヤナギ。昨年秋から水路擁壁の改修工事が行われるようになり、邪魔になるので伐採されました。
先日、それでも切り株から延びた新梢にまばらながら白銀色に輝く花穂を付けていました。
雌雄異株ですが、どちらか分かりません。
●ツバキ:
農家の立派な生け垣に仕立てられたツバキ。乾いた寒風に大分痛めつけられていますが、ゆっくりと春の跫音です。
●ハンノキ(カバノキ科ハンノキ属):
(農家の)庭先に、上部は大分切り詰められてはいるものの、比較的大きなハンノキが1本あり、見上げると昨年形成されて越冬中の花序がぶら下がっていました。
ハンノキは雌雄同株で、花期は、暖地では11月頃から、寒冷地では3月頃までで、葉の展開に先立って単性花をつけます。
雄花序(穂)は黒褐色の円柱形で尾状に垂れ、雌花序(穂)は楕円形で、雄花穂のすぐ下に付きます。
花はあまり目立たず、果実は松かさ状の果鱗で、10月頃熟して翌年の春まで残っています。
その昔ハンノキは河川や池に沿ってハンノキ林を形成し、夏には涼しい緑陰の自然風景をつくっていましたが、近郊では現在はまばらに残っているだけになりました。
2015年1月21日 (水)
ドングリを食べるカラス(2015/1)
常緑樹のマテバシイ、アラカシ、クスノキなどの大木もあるため、地面までは陽射しの少ない寒々とした公園の林地。
林縁を、寒さなど意に介さない元気なウオーカーが時折通り過ぎていき、また、時には増えることはあっても減ることはない野良猫がたむろしています。
その林が見通せる道路から、林の地面に警戒心の強いカラスがたくさん集まっているのが見えました。
何をしているのか?
林内には、マテバシイやアラカシのドングリが大量に落ちています。
(大きいのがマテバシイ、小粒がアラカシのドングリ)
その中のマテバシイのドングリを咥えてきて木の根の瘤に載せ、脚でしっかり押さえて嘴でつっつきながら、殻と渋皮をむいて食べていたのです。
ちょうど近くを人が通りかかって、カラスは一斉に飛び立って行ったので、食べていたところに行ってみました。
今時の食糧事情、やはりあまり良くないのでしょうか、それともおやつ代わり?
※余談:
マテバシイはアクが少ないので、そのまま(あく抜きしなくても) 殻と渋皮をむいて生でも食べられということです。(食べたことはありませんが。)
カラスもよく知っていてそうして食べていたのでしょう。
マテバシイのドングリは味がほとんどないので、煎って焼きドングリにして少し塩をふったほうがおいしいそうです。
なお、アラカシのドングリはアクがあるのでそのままでは渋味が強く、重曹を少量加えて煮て、渋みがなくなるまであく抜きが必要とのこと。
賢いカラスが聞きに来たら教えてやりましょうか。来ませんよねえ。
2015年1月20日 (火)
大寒
2015年1月19日 (月)
2015年1月18日 (日)
野菜畑を荒らすヒヨドリ
晴れて寒い農道で。
道の片側にある梅の大木にヒヨドリが集まってピーピーやかましく鳴きながら飛び回っていました。
時折、反対側にある大きな農家の野菜畑に飛んでは戻ってきます。
何をしているのかと畑の前まで行くと、農家のオジサンが行ったり来たりしながら畑仕事中。
そしてオジサンが向こうに行ったすきを狙って、数羽のヒヨドリが畑に飛来して、柔らかで美味しそうな野菜の葉を食い荒らしていたのです。
オジサンが近くに戻ってくるとすぐに飛んで道路を隔てた梅の木に。
繰り返しやっている野菜畑荒らし現行犯です。
オジサンはもちろんヒヨドリの仕業は百も承知なのでしょうが。
余談ながら、ヒヨドリの緑色のウンチはこんな所業のせいなのでしょう。
農道端に自生して、晩秋に赤い実をたわわにつけていたピラカンサも、
2015年1月17日 (土)
バン
寒いさむいと思っていたら、昨年2014年の地球は、アメリカの2つの機関NOAA(海洋大気局)およびNASA(アメリカ航空宇宙局)の分析によれば、観測記録が残っている1880年以降で、史上最も暑い1年だったというニュース。
ニンゲンのせいだという。
また暑くなるかと思うと、この寒さの方が良いな、とも思う無責任・・・。
相変わらずの冷え込みで溜まり水や水路の止水には氷が張った冬日。
珍しく風が穏やかな川にはいつもの鳥の姿。
●バン:
すぐ傍の枯れ草の茂みにはバンが隠れていて居て。
警戒心の強いバンは人影が見えなくなるまでは動きません。
・30分ほど後の通りがかりに、少し遠くからバンが居たあたりを見ると、川縁の草陰にコガモ(♂)が1羽、そして傍にバンの姿が。
・そのまま見ていると、バンは時おり周囲を見回しながらもトコトコと日当たりの斜面草地をのぼって、
・生えている雑草の中でも、ヨシの細長い若葉を選んで食べていました。
・長すぎる葉は呑み込むのに苦労しているようで、喉の奥から嘴の間に長い葉が見えて”ゲッ”という感じでしたが、繰り返し食べていました。
お好みの食草のようです。
2015年1月16日 (金)
フタモンアシナガバチ♀/越冬中
強風で、道路に落ちた枯れ葉の吹きだまりになった駐車場の掃除をしていたところ、ハチを見つけました。
物陰から出てきて日当たりに放置していた樹脂板の上をゆるゆると這っていました。
”フタモン"が確認できるアングルは撮れませんでしたが、フタモンアシナガバチです。
触覚の先端がカールしていないので雌、越冬中の新女王蜂のようです。
比較的おとなしいハチで、初夏にビニール温室片隅などに巣作りしているのを見かます。
風雨をしのげれば春まで大丈夫でしょう。
ちなみに♂は越冬できません。
2015年1月15日 (木)
アシナガグモの仲間?(2015/1)
今日は天気予報の通り午前中から雨で、午後には、これまでカラカラに乾いたフィールドを潤すには”必要にして十分”と思う程度に降りました。
それで、終日閉じこもりに。明日からは、また晴れが続くようです。
穴埋め記事です。
道端の方々に、先駆性植物(パイオニア植物)の代表格の一つアカメガシワが自生して、除草作業などの邪魔をしています。
通りすがりにいやでも目に入る日当たりの枝先冬芽に、クモが隠れるようにくっついていたので撮ってきました。
●アシナガグモの仲間?:
アシナガグモの仲間?と思いましたが、情報が少なく確かではありません。
この時節まだうろついているようなので、このまま越冬するのでしょうか。
2015年1月14日 (水)
トウキョウダルマガエル入滅
冬晴れ、カラカラ、強風の天候が続く田圃地帯。しかし明日は曇りで雨も降るという予報で、ちょうど良いお湿りになるのかも。
近郊では、一斉にということではなくて、あちらの田圃で、そしてこちらの田圃でと、乾いた表土から出る土埃を巻き上げながら、トラクターによる田起こしが行われています。
黒々とした大きく粗い土塊が起こされている田圃からは、“土のにおい”が風に運ばれてきます。
●トウキョウダルマガエル:
そのような田圃沿いの舗装農道に、「トウキョウダルマガエル」大師様のお姿がありました。
田土の片隅で冬眠中に田起こしで掘り起こされてしまい、舗装農道の端っこに這いだしたものの、折からの烈寒風に曝されて動けず、しかし幸いカラスにも食べられず、
そして輪禍にも遭わず、きれいなお姿のまま禅定、入滅されて『カエルの神様☆』になられたようです。
2015年1月13日 (火)
ヒヨドリの”種子散布”/センダンの果実
秋に熟した”美味しい木の実”はすっかり食べ尽くされて、カラスが餓死したのでは、といわれるほど、鳥達も贅沢は言っていられない食糧事情になってくる時節です。
住宅地にもしょっちゅう餌を探して飛び回るやかましいヒヨドリの鳴き声が聞こえ、自宅前の通学路上にもヒヨドリの落とし物が点々と見られます。
●センダンの種:
たまたま郵便局に行く途中で、ご近所の街路灯の下に、ヒヨドリの落とし物に混じってマンリョウの種よりはるかに大きく硬いセンダンの種がポロポロと落ちているのが目に止まりました。(帰宅後、自宅の庭先にも何粒か落ちているのに気がつきました。)
自宅前の通りにはセンダンの樹はありません。
どこから来たのかなと思いつつ、自宅から”直線距離“で400m程の中学校庭擁壁沿いの歩道を通りかかったところ、びっくりするほど大量の黄土色に熟した果実と、緑色のヒヨドリの糞、そして果肉が取れて緑色の糞の色が付着した種が落ちていたのです。
上を見上げると、今までセンダンの樹があることにまったく気がついていませんでしたが、連日の北西寄りの強風で丸裸にされた2本のセンダン(場所柄、植樹ではなく自生した樹と思われます)が立っていたのです。
近くではヒヨドリの鳴き声も聞こえていました。
自宅や近所に落ちていた種も、おそらくここが”発生源“。
センダンの果実は、果肉は少なく、
しかも有毒だと言われていますが、贅沢は言えなくなったヒヨドリが、呑み込むのに苦労するほどの大きな(直径2cm近い)果実を丸呑みにして、生活域を飛び回った先々で"種子散布"したものの一部だったのだと思います。
2015年1月12日 (月)
カワセミ(2015/1)
今日は「成人の日」。昔の公家/武家社会の元服に相当する、一生の中でも特筆すべき人生儀礼。新成人の活躍を。
さて、晴天の3連休の中日、珍しく吹く風が穏やかだった昨日。
”複数回の成人式”をクリヤーした元気な姿の散歩人や、ジョギングにいそしむ若人の姿も普段より少し多かったフィールドです。
年中いるカルガモの他に、芽生えてくる雑草の青い葉を食べるためにヒドリガモの群れがやって来ていました。
●カワセミ:
そして、いつものように思いがけない近くから”翡翠色”が太陽に向かって飛び立ち、少し先の完全な逆光になる”枯れヨシ先端に止まりました。
ファインダーでは色のない黒いシルエットで、撮っても無駄。
順光側に行こうと通り過ぎると、その前に当然 飛び去りました。
飛んだ先は分からなかったものの、水路沿いに歩いて行くと、対岸のヨシ原にいるのがわかり、
さらにすぐ飛んで、舗装農道沿いの金網フェンスに止まりました。
短時間でしたが、2回撮れました。
顔のアングルが今ひとつなので、更に移動しようとした時に、突然どこからかもう1羽のカワセミが現れて追っかけっこ。
その後に残った1羽が、ちょうど光の条件が良い位置に止まりました。
シャッタ-チャンスとカメラを向けたところに、「1日に数人しか通らない通行人の一人、自転車のおばさんが直前にやってきて来て、シャッターを押す前に飛び去っていきました。
そういうわけで、目にキャッチライトの入った生きた画像はまたのお楽しみに。
水路の水は”清流”にはほど遠く、目の良いカワセミでも濁りを見透かすことは難しいことでしょう、何回か川面に飛び込んでいましたが、魚が捕れた様子はありませんでした。
お気の毒。眼病にもインフルエンザにも気をつけて。
2015年1月11日 (日)
冬のハオルチアなど多肉植物
昨12月になって、それまで屋外に放置していたハオルチアその他の多肉植物の小鉢をリビングのレースカーテン越しの窓辺に取り込みました。
取り込みに際して、水不足になっていた鉢にたっぷり水遣りし、子株が群生して鉢からはみ出したりしていたものは取り外して整理し、土が硬くなっていたものは植え替え(時期は遅すぎたようですが)をしました。
特に、9月に加わった「五十鈴玉」はすっかり様変わりしていて調子が悪そうだったので、むりやり植え替え実施。
それから約1ヶ月(水遣りなど何もしないで)経過したある日、ふと見ると植え替えした「五十鈴玉」はひどく弱っているのに気がつきました。
それで、一律に全ての鉢に水遣りして模様眺めですが、五十鈴玉については回復の兆しは見られず、これはダメになりそうです。
いずれの鉢もカラカラに乾いてくるとさすがに多肉が萎びた感じになってきますので水遣りする程度で、春まではこのままです。
このような扱いと環境に耐えられる”強者”しか生残できないで、玉型メセン類(リトープスやコノフィッム)などをはじめ、姿を消していったものの多い我が家です。
2015年1月10日 (土)
セグロカモメ(冬鳥)
相変わらず良く晴れて冷たい風の吹く日が続いています。
午前中、図書館まで出かけてきました。
隣接する(だいぶ昔の国体の際に整備された)国体記念グラウンドでは、グラウンドゴルフ大会が催されていました。元気な高齢者の皆さんです。
強風のお陰でしょうか、白銀の富士山がよく見えました。
●セグロカモメ:
お目当ての本を借りてから遠回りしての帰り道、市街地を流れるさして大きくはない浅い川の真ん中に、1羽のセグロカモメ(○印)が降りたっているのを見つけました。
変わらずに吹き付ける強風の中、煽られるように体の向きを変えながら、にわかに飛び立つ気配もなく、休息しているようでした。
冬鳥として各地の海岸に渡来しますが、川の上流部や内陸の広い池まで遡上する姿を見ることがあります。
2015年1月 9日 (金)
マガモ、コガモ/カラス(狩猟鳥);ガリレオ衛星
連日の冷え込みが続いて池も全面結氷していた先日、何にも居ないなと見ていたところに、少数の鳥が舞い降りてきました。
マガモとコガモのようでした。
●最初に氷上一列に並んで降り立ったのはマガモ6羽(3つがいかも):
(画像はクリックで拡大します)
●続いて降りてきた(画面左下)のはコガモ8羽(4つがいかも):
●画面上が マガモ、脚は”赤橙の霜焼け色”、下が嘴の黒いコガモで、画像では不明瞭ですが、脚は黒っぽい鉛色です。
●近くにいた大きく体重の重いカルガモは、薄氷が割れて乗れません。
※話変わって:
一昨日の夕刻、つけっぱなしにしていたラジオの地域ニュースで、(埼玉)県下の雑木林や畑などで合計111羽にのぼる大量のカラスが死んでいるのが見つかったという報道。
12月末から今月にかけての出来事で、住民から通報を受けた県は回収したカラスの鳥インフルエンザ簡易検査(21羽)を行ったところ全て陰性、また化学物質なども検出されず、解剖の結果、いずれも胃の中が空だったことから、餓死したものと見られるという。
いずれにせよこれだけ大量の死骸が見つかるのは珍しいことです。
幸い散歩コース近郊では元気に群れて暮らしている様子で、そのような“事件”は目にしていませんが、まだ当分の間は乾燥した晴れの日が続く予報で、カラスもニンゲンも、“インフルエンザ”には要注意の日々が続きそうです。
余談:
現在、29種の鳥が「狩猟鳥」として、「冬期の定められた狩猟期間」に、「鳥獣保護区や休猟区外の地域」において、「捕獲制限数以内」で狩猟が許可されています。
この29種の中には、国鳥であるキジが含まれています。
他に冬鳥として池にもやってくるマガモなどを含むその他のカモ類、また身近にいるスズメ、ムクドリ、キジバト、ヒヨドリ、さらにハシボソガラス、ハシブトガラスも含まれています。
http://www.wbsj.org/activity/conservation/law/law-summary/choju/choju-restriction/
そして、まったく知りませんでしたが、狩猟対象のカラスは、戦後間もない頃から続く食文化として、現在も冬の狩猟期間中には「カラス料理」として食用に供されている地域もあるということです。
☆無関係の画像:
夜、近くのホームセンターまで買い物に行っての帰り道、東の空に明るい星が見えました。
木星のようです。
帰宅後、暇つぶしにコン・デジをもって外に出て撮ってみた画像です。
一応安物の三脚を付けて、距離は∞、絞り開放、露出時間1秒。
4個の点々はガリレオ衛星でしょうか。ただそれだけですが。
(撮影2015.1.9午後8時58分)
2015年1月 8日 (木)
ノボロギク
連日冷たい強風が送電線を鳴らして吹きすさぶ小寒の田圃道。
例年なら、陽当たりの南斜面には少数ながらもホトケノザやオオイヌノフグリなどがポツポツ花を開いていたものでしたが、今シーズンは今のところ探して歩いてもさっぱり見られません。
秋に芽生えて越冬体勢の雑草のロゼット葉も、すっかり霜焼け風に赤茶けて勢いが見られません。
そんな田圃の畦道にひとり元気よく黄色い頭状花(頭花)をつけ、さらに綿毛の種を飛ばしているのはノボロギク。
綿毛の種です。午前中だったので、十分乾いていなくてまだ固まっていますが、乾くと小さなタンポポの綿毛の種風になって、遠目には球形の白い花のように見えます。
風に乗って飛んで行きます。
1年草ですが、年中発生して厳冬期にも花を付け、綿毛の種を飛ばしているヨーロッパ原産の帰化植物です。
ブログ日記の種切れ対策に役立ちました。
2015年1月 7日 (水)
ヒヨドリの落とし物(マンリョウの種)
今日は良く晴れましたが相変わらずの強風。
朝の田圃道の上空には、北西の強風の風向の通りに雲が広がっていました。
風は終日収まりませんでしたが、昼頃にはこの雲はきれいになくなって、上空は快晴に。
そして日中に見えることは珍しい富士山も遠望できました。
連日の強風で通学路に舞い散ったサザンカの掃除に出たところ、フェンス沿いに白い粒が点々と。
同じものが玄関先にも数粒。
並べてみると、同じ種(正確には核果で、この中に種子があります)です。
住宅街をしょっちゅう飛び回っているヒヨドリの”落とし物”で、昨日の雨に洗われてきれいになったマンリョウの種でした。
死角にならず、すぐに逃げられるところで、庭石に止まって嘴が届く位置のマンリョウの果実だけがなくなっています。
死角になる場所の株は”手つかず”で、結構、警戒心の強いヒヨドリです。
2015年1月 6日 (火)
2015年1月 5日 (月)
ラジコン機、満月(2015/1/5)
今年のお正月には、原っぱにはついに子供達の凧揚げの姿が全くありませんでした。
最大の原因は連日の強風でしょう。
もっとも昨今は、天候には無関係に、凧揚げに興ずるお子さんは少なくなったようです。
他にもっと興味を引くものがいっぱいありますから。
●ラジコン機:
それに代わって、ということではありませんが、好天の原っぱで目立つのは、「ラジコン飛行機クラブ」の、”昔の少年達”の面々です。
昔のラジコン飛行機は,近所から騒音苦情が出るほど派手なエンジン爆音が聞こえたものですが、現在の機体はまさに静音/ハイテクの”高級玩具”です。
暮れからお正月、クラブの人達が原っぱに立てた吹き流しが水平に煽られる強風下では、やはり飛ばすことが困難で、あきらめて撤収される光景を何日か見かけていました。
本日は午後から風も弱まったおかげで、青空を数機が舞飛んでいるのを遠くから見物させて貰いました。
午前中は全面薄氷に被われていた池も、午後は気温が上がって融けてきたおかげで、ラジコン・ヨットも水面を走っていましたね。
●満月:
夕刻、郵便局からの帰り道,、澄み切った空に満月が。
午後8時を過ぎてから、撮っておこうかと出てみると、お天気は下り坂に向かっていて、うっすらとベールがかかりはじめていましたが十分きれいでした。
2015年1月 4日 (日)
オナガガモ(2015/1)②
再びオナガガモ。
連日の冷え込みで、調節池も午前中は薄氷ながらも全面結氷し、午後、日の当たるところから部分的に水面がのぞく、という状況になっています。
午前中吹いていた強風も午後には少し弱くなりましたが、散歩がてらに覗いた池にはごく少数のマガモがいただけでした。
池の遊歩道を一周して帰りかけた時に、数羽の鳥が飛来してパラパラと池に降り立ちました。
双眼鏡でのぞいてみると、数羽のマガモの近くにオナガガモの雄だけが1羽、ポツンと岸に近い氷の融けた水面に浮いていました。
すぐに見つかって逃げられないように、枯れヨシの脇を隠れ歩いて近づき(50m程でしたか)ワンショット。
雌はどこに行ったのでしょう。
2015年1月 3日 (土)
オナガガモ(2015/1)
当地は今日も良く晴れましたが、冷たい風が吹いて外出するには今ひとつ。
それでも、こたつとテレビのお守りにも飽きた頃、自転車で風の中、30分ばかり外気に当たりに。
風が強いわりには、地平には雲が多く、雪山などの景色も見えません。
●ヒドリガモ:
用水路の堤防斜面には、わずかな青い草の葉が見えますが、それを目当てにヒドリガモの一群の姿がありました。
池まで行ってみると、さすがに風の中、波立つ池に釣りをする熱心な人影は見当たりません。
●オナガガモつがい:
双眼鏡でのぞいてみると、遠くに30羽ほどのマガモが波間にぷかぷか浮かんでいるのがわかりました。そして時折白く光る個体が1羽混じっていることがわかりました。
自転車を置いて、水辺の近くまで行き、枯れヨシの陰から観察すると、時折、胸羽が白く輝く個体はオナガガモの♂と分かりました。
その時にはその1羽だけしか気づきませんでしたが、写真を撮ってからあらためて画像を確認したところ、オナガガモの雌も1羽写っいることがわかりました。
マガモの群れの中に、オナガガモのつがいが一組混じっていたのです。
遠目の肉眼では、オナガガモとマガモの♀はよく似ていて識別困難ですが、写真で見ると嘴の色が異なるので識別は容易です。
※オナガガモ・エクリプス羽:
余談ながら、昨年10月中旬~下旬、調節池を通過していった冬鳥の群れに交じっていたオナガガモ・エクリプス羽の識別に、素人が苦労した記録があります。
2015年1月 2日 (金)
北関東の雪山遠望/獅子柚子ピールもどき乾燥、出来上がり
前夜から冷え込みました。午前中は曇りでとても寒かったのですが、午後良く晴れてしかもほとんど無風に。
そこで散歩コースを30分ほど、“自転車散歩”に。
池には氷が張っていて、日の当たるところだけ部分的に融けた水面がのぞき、ヒドリガモの群れと少数のマガモの姿がありました。
そして、熱心な釣り人がたった一人、日当たりに陣取って釣り糸を垂れていました。
北北西の遠景に際立って見えたのは雪山。
画面左端は群馬県と栃木県の県境に位置する根本山(1,199m)で、そこから右手に向かって十二山(1,143m)、そして氷室山(1,123m)の、低山といえども標高1、100mをこえる長い稜線が、ここ数日の北関東の冷え込みと積雪で初めて見るほどに白銀に輝いて見えたので記念撮影。(画面右端に見える大きい山は男体山)
そのずっと奥には、晴れていれば甲のような形の、更に雪深い関東地方最高峰の日光白根山(2,578m)が見えるのですが、遠景は雲に被われてまったく望むべくもありません。
北東には、一年を通じて一番見える日の多い双耳峰・筑波山の青い姿が。
その他の山々は、地平に浮かぶ雲に被われて見えませんでした。
話変わって。
年末に作った獅子柚子のピールもどきを、晴れて空気の乾燥した数日を選んで天日乾燥していました。
本日(調製後9日経過) 乾燥処理終了にして、出来上がり具合を賞味してみました。
見た目同様に味覚、食感ともまあまあ、というところで、コーヒータイムのアクセントにはなりそうでした。
ただし、家人はノーコメントで、出番は少なそうなので、冷蔵庫中に長居しそうですが・・・
追記:
残りを数日乾燥したら、硬くなりました。歯が丈夫でない人にはお勧めできません。
包丁で小さな さいの目に刻んだものをプレーンヨーグルトにトッピングしておくと、翌日には軟らかくなって問題なく食べられました。