ヒヨドリの”種子散布”/センダンの果実
秋に熟した”美味しい木の実”はすっかり食べ尽くされて、カラスが餓死したのでは、といわれるほど、鳥達も贅沢は言っていられない食糧事情になってくる時節です。
住宅地にもしょっちゅう餌を探して飛び回るやかましいヒヨドリの鳴き声が聞こえ、自宅前の通学路上にもヒヨドリの落とし物が点々と見られます。
●センダンの種:
たまたま郵便局に行く途中で、ご近所の街路灯の下に、ヒヨドリの落とし物に混じってマンリョウの種よりはるかに大きく硬いセンダンの種がポロポロと落ちているのが目に止まりました。(帰宅後、自宅の庭先にも何粒か落ちているのに気がつきました。)
自宅前の通りにはセンダンの樹はありません。
どこから来たのかなと思いつつ、自宅から”直線距離“で400m程の中学校庭擁壁沿いの歩道を通りかかったところ、びっくりするほど大量の黄土色に熟した果実と、緑色のヒヨドリの糞、そして果肉が取れて緑色の糞の色が付着した種が落ちていたのです。
上を見上げると、今までセンダンの樹があることにまったく気がついていませんでしたが、連日の北西寄りの強風で丸裸にされた2本のセンダン(場所柄、植樹ではなく自生した樹と思われます)が立っていたのです。
近くではヒヨドリの鳴き声も聞こえていました。
自宅や近所に落ちていた種も、おそらくここが”発生源“。
センダンの果実は、果肉は少なく、
しかも有毒だと言われていますが、贅沢は言えなくなったヒヨドリが、呑み込むのに苦労するほどの大きな(直径2cm近い)果実を丸呑みにして、生活域を飛び回った先々で"種子散布"したものの一部だったのだと思います。
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