ユキワリソウ(園芸種)
春の足音。
山野草ショップで一株だけ買い求めて庭植えにしている、常緑多年草の「園芸種ユキワリソウ」。
夏は他の植物に覆われたりする環境のせいか、あまり勢いはありませんが、何とか生き延びています。
そして寒さが続いていた1月23日、小さなツボミを一つだけ持ち上げているのに気がつきました。
寒気は緩まないものの、”雪を割ながら花茎を立ち上げて花を開く”という名前のように寒さに負けず開花が進むかと期待しましたが、そのまま足踏み状態で思惑通りにはいきません。
1月30日、朝から雪が降り始め、午後には降り止みましたが、完全に雪に埋もれてしまいました。
翌日1月31に雪は融けましたが、ほころびはじめたツボミはうなだれていました。
2月1~2日、曲がっていた花茎は立ち上がりましたが、開花はなかなか進みません。
そして、すでにセツブンソウは開いているということでもあり、本日、何とか立春に遅れないようにとがんばって少し開きました。
本種は常緑で三角形の葉は通年残って地上部が姿を消す、ということはありませんから”スプリング・エフェメラル”の仲間から外されるようですが、十分可憐できれいな花です。
※ユキワリソウ(雪割草)(キンポウゲ科ミスミソウ属):
雪国の春を彩るユキワリソウは、ほかの花に先駆けて色とりどりの花を開き、親しまれています。
一般に「雪割草」と呼ばれるものにはオオミスミソウ、ミスミソウ、スハマソウなどがあり、それぞれ自生地が異なります。
また園芸的育種も盛んで、色々な園芸品種が注目を集めています。
最もよく親しまれている野生のオオミスミソウは北陸地方以北の本州日本海側に分布し、里山の雑木林の斜面や山地の林床に自生します。
早春に開いた花弁のように見える部分は萼片で、花弁はありません。
花色は白や桃色、赤や紫と、野生植物には珍しく多彩です。
花後、地際に3裂する葉を一度に数枚展開し、そのまま常緑となって1年を過ごします。
タネはそう果で金平糖のように固まります。
葉は一年中ありますが、スプリング・エフェメラル(春植物/春の妖精)に近い性質をもち、目に見える成長は春で完成して、その後は翌年の開花までじっくりと芽や根を充実させます。
余談:
●立春の満月:
朝は晴れましたが、正午には予報はずれで、雲が広がりはじめました。
午後6時ごろ、買い物帰りに見た東の空には分厚い雲があって、鈍い橙色の丸い光が透けて見えていました。
午後7時過ぎ、屋外に出ると、見えないよりはマシかな、という輪郭のぼやけた満月と木星らしき点が見えました。(1枚目)。
そこで目一杯ズーミングして、冴えた満月にはほど遠いものの、贅沢は言えない立春の満月のお姿を拝ませてもらい(2枚目)、
その後は悪くなる一方の、午後9時を過ぎた曇り空に隠されるお月様でした(3枚目)。
明日は朝から終日雨~雪の予報です。
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