ヤノナミガタチビタマムシ
今頃は、表だっては昆虫類の姿もほとんど目につかない公園です。
●ヤノナミガタチビタマムシ(タマムシ科チビタマムシ亜科):
そんな折柄、たくさんあるケヤキの大木で、鱗状に割れて剥がれかかった樹皮の隙間には4mm弱ほどのヤノナミガタチビタマムシが集まって越冬しています。
本種の幼虫はケヤキ(ニレ科)の若葉を食害する害虫で、“タマムシ”という名前のイメージからはかけ離れた姿です。
同じ環境では、やはり越冬中のフサヤスデやクモ類、
ゾウムシの仲間(アカアシノミゾウムシやヒレルクチブトゾウムシ)、
また極小のハチの仲間(タマゴクロバチ科?)なども見つかります。
※ヤノナミガタチビタマムシの生活史:
卵から孵化した幼虫はケヤキの葉の内部に潜り、葉を内部から食害しながら成長し、初夏に葉の褐変・落葉を引き起こします。
成虫になるとケヤキの葉を外部から主脈を残しながら食害します。
気温が下がり始めた10月にケヤキ樹皮下に潜り込み、越冬します。
翌年、ケヤキの開葉と共に活動を開始し、葉を食害しながら、交尾、産卵を行い、6月には姿を消します。
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