フクジュソウ、バイカオウレン(2015/2)
霜柱が立ち、雪が消え残るまだまだ厳しい寒さのつづく山野草植物園地で、開花をはじめていたフクジュソウとバイカオウレンです。
●フクジュソウ:
シャッターを押す素手の指先がしびれるほど冷たい空気に曝されていても、光を受けて黄金色に光るフクジュソウは、いかにも温かそうに見えました。
定番の早春を告げる花です。
●バイカオウレン(梅花黄蓮)(キンポウゲ科オウレン属):
花が1輪だけ見つかりました。春にはもっと元気な花がたくさん観察できるでしょう。
本種は日本固有種で、本州の福島より南、四国に分布し、山地帯から亜高山帯の針葉樹林の林床や林縁に生育する常緑の多年草です。
細長い根茎が横に這い、地下で匍匐枝を出して繁殖します。
根出葉は鳥足状複葉で、小葉は5枚あり、倒卵形で光沢がありやや厚めです。
早春、新しい葉が出る前に褐色を帯びた花茎を伸ばしてその先端に径12~18mmの 1輪の白い花を咲かせます。
倒卵形の白い花弁にみえるのは萼片で、5枚あります。
本来の花弁は中心に近いところにある小さなヘラ状の黄色い部分で、蜜腺に退化しています。
“花”の形がウメの花に似ているオウレンの仲間なので、梅花オウレンの名前。
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