マルクビツチハンミョウ(2015/4)
晴天で気温が5月並に上がった昨日、池の堤防の遊歩道沿いで。
セイヨウカラシナやアブラナなど菜の花が咲き乱れる堤防の地面を素速く歩くマルクビツチハンミョウに遭遇しました。
腹部が小さい体形なので♂の個体だったようです。
翅が退化して飛ぶことが出来ず、背中がむき出しの昆虫です。
奇しくも3年前のほぼ同日、はじめて目にした昆虫です。これで2回目の再会ですが、千載一遇のチャンスと言えるでしょう。
春先に野原の草むら地面を這っているマルクビツチハンミョウ(ツチハンミョウ科)は、(春に発生するニッポンヒゲナガハナバチや、シロスジヒガナガハナバチなどの)ハナバチ類が地中に造った巣に寄生するという、特異なギャンブラー的生活史を持つ有毒昆虫です。
♀成虫の丸々した大きなお腹には数千個の卵があり、地中にまとめて産卵します。
そして孵化した1齢幼虫は付近の花に登り、花粉や蜜を集めにやって来た、(地中に営巣する)ハナバチ類に取りついて、その巣穴に侵入してそのハチの卵、そして貯められた花粉や蜜も食べて生長するという寄生をするのです。
そして このような機会を得るのは最早ギャンブルなのです。
(なお、ご興味がある方は以前の記録こちらもご覧下さい。)
●足早に遊歩道を横切るように歩いているのを追っかけ撮影。
好天でもピンぼけになったりで、フラッシュ撮影に。
●擬死と体液分泌:
止まらせようと、体を枯れ茎で突っつくと、ころりと固まって死んだふりの擬死状態に。
そしてみるみるうちに、関節から猛毒のカンタリジンを含む橙色の体液が分泌されます。
体液には触れないよう要注意。
そのまましばらくは動かないのでシャッターチャンスです。
●後は、忙しいのに,迷惑だったでしょうが、動き出したところを少し追っかけ。
●再び道路端の枯れ草地面に降りてもらいました。
その際に転んでしまいましたが、すぐに起き上がって、あたふたと草むらに消えていきました。
●動画:
消える直前の姿も、1秒間の超短い動画に。
.(あまりに短いので、速度は原画を4倍スローモーション加工して4秒弱になっています。
実際の動きは結構早いです。)
・正直なところ、単調な動画ですから5秒くらいで終わりにしました。
非力なコンデジで録画記録に時間がかかり、すぐに電源を切ったため、ほとんど記録されていなかった、ということです (^_^;)。
同じ動きが繰り返されるだけですので、マッ、いいか、と掲載しました。
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