イヌシデに作られた葉巻もの(揺籃)(2015/4)
4月下旬、オトシブミの観察の合間に、イヌシデ大木の樹下で、地面に落ちていたり、あるいは周辺物に引っかかったりしている”小枝のついた葉巻もの”がたくさんあるのに気がつきました。
また見上げると、色々な形の“葉巻もの”がそのままぶら下がっているのもいくつか見つけました。
地面に落ちていたものをいくつか拾ってかえり、葉巻をほぐしてみましたが、葉は穴だらけになっていて、中には何も見つかりませんでした。
観察したのはこれだけで、チョッキリの仲間の仕業かと推測しましたが、その詳細は何も分かりません。一応、それらの写真記録だけに。
・切り落とされないで見つかった色々な形状の葉巻もの(揺籃)?
・切り落とされた葉巻ものをほぐしてみた。サンプルは、二枚の葉が巻き込まれていたもの。
中味は空っぽでした。
・透かして見ると穴だらけだった。幼虫は既に脱出した後だったのか。
なお、下記は自分用のメモ
・チョッキリについて:
揺籃を作って産卵するタイプのチョッキリにはハマキチョッキリ族全5種とイクビチョッキリ族の5種が含まれている。
ただ揺籃といっても外観はオトシブミ類のそれほど芸術的ではない。
巻き戻りを防ぐのに接着物質を口から出して葉を貼り付けること、またオトシブミ類のように揺籃の中で卵から孵化した幼虫が、そのまま揺籃のなかで蛹化、さらに羽化して、成虫として外に出てくるということではなく、孵化した(ほとんどの種類のチョッキリの)幼虫は潜葉性(幼虫が葉肉内部に住み着いて葉肉を食べながら生長する習性)で、生長すると土中に這い出して蛹化、そして羽化して成虫になるという過程を経るところが、オトシブミ類とは違っていること。
(参考:http://www.d1.dion.ne.jp/~k_izawa/chok.htm )
直接関係ありませんが、今年も庭の薔薇の新葉展開と同時に(多分ハモグリバエの仲間と思いますが、やって来て、産卵し、)写真のとおり潜葉幼虫が葉肉を食い荒らして美観を損ねています。
浸透性の粒剤を根元にまいて対策はしているつもりなのですが。
葉に潜る幼虫は難儀です。
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