4月下旬の昆虫(ヒメスギカミキリ、ヒメクロトラカミキリ、トラフコメツキその他)
いずれも4月下旬、近隣の草原や林縁などで見かけた普通種の昆虫などです。新緑と共に昆虫類の姿も増え活動も活発になって、色々な昆虫類などが目につく季節です。
順不同
●ヒメスギカミキリ(カミキリムシ科):
朝方、バラの小木の下に赤褐色の翅の小さなカミキリ虫が落ちていました。
大きさ10mmほど。
どこからやってきたものか。
日中にスギなど針葉樹の伐採木上などで春先によく見かけられるという。
出現時期は4~5月、分布は日本各地。
●ヒメクロトラカミキリ(カミキリムシ科):
大きさ(体長)5~7mmで、大きなアリほどの小さなカミキリ虫。
林縁で見上げたコナラの葉裏に止まっていました。
アングルが限られて1枚しか撮れませんでしたが、黒い体に前翅基部付近に白色の縦帯、中央付近に一対の白色紋と白帯、翅端に白帯がある、ことが何とか確認できました。
出現時期は4~6月、分布は日本各地。
●トラフコメツキ(コメツキムシ科):
林縁のコナラの若葉に止まって風に揺れていました。
大きさ13mmほど。春先に出現するコメツキムシ類で、数は少ないという。
黄褐色の前翅には縁に沿った淡い4つの黒色長楕円形紋があります。
出現時期は3~6月、分布は本州、四国、九州。
●コイチャコガネ(別名チャイロコガネ)(コガネムシ科):
大きさ10mmほど。クヌギやコナラの葉裏のあちらこちらにくっついて葉を囓っていました。
背面には灰黄色の短毛が生えています。どこにでもごく普通に見られる虫。
出現時期は4~9月、分布は本州、四国、九州。
●ヤノナミガタチビタマムシ(タマムシ科):
大きさ3~4mmほどのチビ。
越冬成虫が公園のケヤキひこばえの葉を囓っていました。
もうすぐケヤキの葉上に産卵します。(産卵後、越冬成虫は姿を消します。)
その後孵化した幼虫は葉に潜り(いわゆる”絵描き虫”になり)、葉を食害して枯らしてしまうケヤキの害虫で、時にはケヤキの大木も枯らしてしまうこともあるほど。
分布は本州、四国、九州。
●ツマジロクロハバチ(ハバチ科):
大きさ12mmほど。ニワトコの自生する林縁で別種の新葉の上を忙しく歩き回っていました。
黒い体と白い触角先端、小楯板の白斑そして、後肢の白斑が目立った特徴です。
なお本種の幼虫はニワトコ(スイカズラ科ニワトコ属)を食葉樹(ホスト)にしています。
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