エゴノキ、ヤマボウシ、エノキ、クスノキ、クロガネモチの花など(2015/5)
5月下旬、蒸し暑い公園まで散歩に。その折り、目にした植樹の花です。
●エゴノキの花:
多数あったエゴノキですが、枯れたり、あるいは思いっきり剪定が行われたりして、また5月の高温のせいもあったのでしょうか、花は既に終わりで、大分探して少し見つかりました。
花の最盛期には遠方からでも目立つほどに大量につり下がった白い花がきれいだったものですが・・・
●ヤマボウシの花:
数株植樹されている中で、一番大きくなった樹木です。
ちょうど花盛りでした。たくさんの実がつきます。鳥が楽しみにしているようです。
●エノキの果実:
花は4月中旬に咲いていました。
その後に、まだ緑色の丸い実がたくさんついていました。
●クスノキの花:
公園植樹はいずれも大木になっていて、これまで果実は何度か見ていましたが、花には気づいたことがありませんでした。
たまたまクスノキの樹冠下の遊歩道に大量の黄白色の“小粒”が落ちていたので、見上げたところ、花が咲いているのが分かりました。
下枝は全て剪定されていて、なかなか写真に撮れそうな枝がなかったのですが、複数の木を探して
何とか撮ったもので、画像は今ひとつです。
花は、梢の新葉の腋から伸びた枝に円錐状につき、地上からは見難いうえ、直径は6mmほどと小さいために、開花に気づかないことが多いです。
なお、花の構造は素人には説明が難しいです。興味のある方はこちらを参照して下さい。
花は放射相称形。花期は5~6月。
果実は球形で秋に熟し黒色になり、中に1つの種子があります。
●クロガネモチの花(モチノキ科モチノキ属):
毎年秋に赤い実が熟すのを承知していましたが,花に気づいたのはやはり初めてでした。
雌雄異株ですが、公園植樹は全て赤い実のなる雌株です。
枝の先端付近の葉腋から枝分かれし、たくさんの花を咲かせます。
花は雌雄とも淡紫色、花弁は通常6枚ですが、5~7枚も混ざります。
花の大きさ(直径)は5~6mmほどの小さなもので、花弁は2mmほどで小さくて反り返るため見にくいです。
(雌株の)雌花には中心部に大きなめしべがあり、その周辺に小さな雄しべがあります。
この雄しべは退化していて花粉は出さないそうです。
雌雄株とも花期は5~6月。
雌株は花後に直径6mmほどの丸い実を多数つけ、秋に赤く熟します。小鳥の好物です。
本種は日当たりを好む常緑樹です。葉は革質で表面につやがある深緑色、楕円形で、やや波打つことが多く、4月に新葉が芽吹き、葉が交替します。
(補足):
恥ずかしながら過去数回、このクロガネモチを、「モッコク」と間違えて記事にしていたことが、今回花を観察できた事で分かりました。
モッコクの花とはまったく別ものなので誤りが明らかになりました。
やむなく、この度、過去記事は遡ってすべて「モッコク」→「クロガネモチ」へと訂正いたしました。
現在も(初期の) 「モッコク」樹名表示版が設置されていますが、表示名は最初から間違っているものだったのです。
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