ホタルガ、カノコガ、チャドクガ(2015/6)
梅雨でうっとうしい6月下旬、うっとうしい輩が日替わりでやって来ました。
●ホタルガ(マダラガ科):
駐車場に干してあった洗濯物にくっついていました。触ると勢いよく飛び去りました。
毎年やって来ます。 ご近所のお庭にヒサカキがあります。そこで育っているのでしょうか。
※昼飛性で、大きさ(開張)45~60mm、体は細く、黒色の前翅に白色帯があり、頭部は赤色。
翅は広くてチョウ形。触角は雌雄とも大きく櫛状で立派です。
成虫現出現時期は6~7月、および9月、分布は日本各地。
幼虫の食葉樹はサカキ、ヒサカキ。
●カノコガ(カノコガ科):
小雨が降る早朝の街中で、道路にうずくまるように“落ちて”いました。
ちゃんと生きていて、触ると飛び立って行きましたが・・・。
※大きさ(開張)30~37mm。黒地に白い紋が散りばめられた細めのはねを持つ昼行性のガ。
白紋の部分は半透明。
いろいろな花で吸蜜します。
出現時期は6~9月、分布は日本各地。幼虫の食草はシロツメクサ、スギナ、ギシギシ、タンポポなど野原の雑草。
●チャドクガ(ドクガ科):
曇天で蒸し暑い日中、自宅の外構にくっついていました。
こちらも毎年姿を見せる要注意の毒蛾。全体に黒っぽい翅色で、第1化の♂のようです。
なお、本種は幼虫も成虫も共に持っている毒針毛に触れると皮膚炎症を起こすため、触れないように。
※大きさ(開張)は♂約25mm、♀約30mm。年2回発生し、第1化は6~7月、第2化は9~10月頃。分布は本州以南の日本各地。
名前のとおり、幼虫の食葉樹はチャですが、ツバキやサザンカなどのツバキ科の園芸植物の葉も食害する害虫。