(続)ガの仲間(スジベニコケガ、ウスベニトガリメイガ、クロシタアオイラガ他)
・ガの仲間:
富岳風穴/青木ヶ原樹海入り口近くの広場にある施設に色々な種類のガが止まっていました。
施設の夜間照明に集まってきてそのまま日中まで留まっていたものと思います。
小型で、特徴のあるものを選んで撮ってきました。
●スジベニコケガ(ヒトリガ科コケガ亜科):
大きさ(開張)32~40mm、オレンジ地に、朱色の細かい筋模様を持つコケガの仲間。
翅には、濃褐色のV字の斑紋があります。
出現時期は5~9月、分布は日本各地。
なお幼虫は地衣類を食べます。
●ベニヘリコケガ(ヒトリガ科コケガ亜科):
大きさ(開張) 20~25mm、オレンジ色で、翅の周辺が朱色でふちどられたコケガの仲間。
前翅には、オシロスコープの波形のような黒線があります。
出現時期は5~9月、分布は日本各地。
なお幼虫は地衣類を食べます。
●クロシタアオイラガ♂(イラガ科):
大きさ(開張)23~30mm。前翅は緑色で基部と外縁に茶褐色の模様があり、見た目はきれい。♂の触角は両櫛歯状、♀は糸状。
出現時期(成虫)は5~6、8~9月,分布は日本各地。
なお幼虫には毒棘があり触れると激しい痛みをもらす害虫で、カキ、クヌギ、コナラ、ウメ、サクラなど広範囲の樹種を食害します。
なお、配色が異なりますがよく似た仲間にアオイラガ、ヒロヘリアオイラガがいます。
●ナミスジコアオシャク(シャクガ科 アオシャク亜科):
大きさ(開張)15~20mmでシジミチョウくらいの小さな翡翠色のガです。
出現時期は 6~9月、分布は日本各地。
幼虫の食葉樹はクリ、ノイバラ、ネムノキ、チャノキ、ウコギなど。
なお、アオシャク亜科には似た筋模様の蛾が多数いて、同定が難しいです。
参考にしたのは大きさですが、正しいかどうか。
●コガタシロモンノメイガ(ツトガ科ノメイガ亜科):
大きさ(開張)15~18mm。ピンぼけ画像だったコガタシロモンノメイガです。
出現時期は5~8月、分布は日本各地。
幼虫の食草情報は不明です。
(なお、より大型で、翅の紋様がよく似たモンキクロノメイガがいます。)
●ウスベニトガリメイガ(メイガ科シマメイガ亜科):
大きさ(開張)12~15mmほど。独特のとまり方をする小さなガです。たくさん集まっていました。
触角は体に沿わせ、尻尾を反らせて持ち上げた力の入った姿勢で静止しています。三角形のフライシートを張ったような姿です。
本種は体色の変異が激しいそうですが、前翅外横線は内外黒く縁取られています。縁毛は黄色で中央部のみ黒または濃紫。
出現時期は5~6,7~8月、分布は日本各地。
幼虫の食草情報は不明です。
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