雑草や庭の花など、早い開花が続く今夏(2015/7)
フィールドの雑草も公園や庭の花も、いずれも花期のはじめの開花ですから、ばらつきの範囲内ということですが、過去の記憶や記録から見ると、雑草の生えるのもずいぶん早いな、という印象をもってしまう、今年も暑い夏です。
春、秋が短く、夏が長くなっているのでしょうか。
●ヤブカンゾウ(ユリ科):
7月初めに開花していました。現時点ではもう全て花は終わっています。
農業排水路沿いの定位置に毎年途絶えることなく生えてきます。
葉の間からの花茎を伸ばし、上端に花径10cmほどの橙色でユリに似た八重の一日花を咲かせます。
花期は7~8月。
●ノアサガオ(ヒルガオ科サツマイモ属):
多分6月中旬には蔓が伸びていたと思います。
しばらく見なかった7月初め、濃青紫の小ぶりの花が午後にも開いたままになっているのに気がつきました。行きずりに眺めるだけならきれいです。
本種は、亜熱帯地域原産の帰化植物で、各地に逸脱しているつる性の多年草。
在来種の1年草アサガオに比べて格段に丈夫で、時に10数mもつるを伸ばして金網フェンスに絡んで繁殖し、根絶がむずかしい迷惑雑草でもあります。
花は小ぶりで花茎6~10cmほど。濃青紫色で中心部は赤く着色。開花時間は長く夕刻まで開いています。
種はほとんど出来ませんが、探せばわずかながら見つかることがあります。
萼片には伏毛が多いです。
花期は長く6~11月。
●ヘクソカズラも負けないようにと咲き始めていましたが、ずっと少なめ。
いつも思いますが、花はきれいですよ。
これからヤブガラシとも競いながら繁茂します。
●アメリカオニアザミ(キク科)
7月初旬、珍しく水田脇に生えているのを見かけたものです。以前からむしろ街中で見かけることが多かったものですが。
先日も自宅で、普段はあまり注意しない隣家とのあいだの裸地に、大きく伸びているのを初めて見つけ、うかつに素手で引っぱり堅く鋭いトゲに刺されて飛び上がった、危ない困りものです。
開花期は5月~7月。
ヨーロッパ原産で、繁殖力が非常に強く、在来種に影響を及ぼすおそれがあるため、要注意外来生物にリストされています*。
* http://www.nies.go.jp/biodiversity/invasive/DB/detail/80470.html
●エンジュ:
公園のエンジュの花。
遊歩道にたくさん散り敷いていて気がつきました。
過去の最も早い開花記録より20日早い開花でした。花期は7~8月。
※庭では。
●ニイタカホトトギス:
園芸種です。予想を超えた早さで梅雨明けの直後、7月21日、1花ですが開花をはじめていました。
暑さと乾燥のため、花色ははじめから退色したような色で、花も小ぶりでいじけたような本来の花姿ではありませんが・・・。その後もポツポツ開花しています。
なお、普通種のホトトギスはまだ蕾も見えません。
●ヒガンバナ (マンジュシャゲ):
庭植えの、多分園芸種のヒガンバナ、こちらも何と梅雨明け宣言された直後の7月21日に開花していました。開花当日と2日後の花です。
過去で一番早い開花記録は8月10日でしたが・・・。現時点では全て花は終わっています。
なお、増えて困るので昨シーズン大部分の球根を掘り起こして処分した普通種(在来種)も残っていますが、まだ姿は見えません。
●フヨウ:
こちらも昨シーズン後、大幅に剪定したため、数本の細枝が伸びてきただけなのに、なんとつい先日、一輪だけ花を開きました。
こちらも記録的な早い開花です。
次の蕾が大きくなり始めています。
長い夏です。皆さんお気を付けて。
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