ひがし北海道の旅② 北方四島返還「叫び」の像(2015/6)
前後しましたが、納沙布岬に向かう途中の国道244号沿いで、別海町尾岱沼(おだいとう)中心部から約3kmほど離れた、野付半島の近くに『道の駅「おだいとう」』があります。
晴れて空気が澄んでいれば国後島が遠望できるというロケーションです。
道の駅敷地内には北方領土返還を願い建設された「四島への道 叫び」施設、そして「別海北方展望塔」があるので、立ち寄りました。
●道の駅「おだいとう」と別海北方展望塔、そして「四島への道 叫び」施設:
※「四島への道 叫び」施設の”叫びの像”
高さ2.4mの像は、老女が息子、孫を両脇に従え、「返せ」と叫ぶ姿で、たとえ何代かかっても取り戻すという気持ちが表現されています。
像の16m先には、北方四島をイメージした高さ15mの4本のポールが建てられています。
像とポールの間の距離(16m)は、野付半島から国後島までの最短距離16kmにちなんでいるということです。
※別海北方展望塔(展示室・展望室):
展望塔2Fは展示室で、北方領土の歴史や返還に向けた過去からの取り組みなどが紹介されています。
3階には、北方領土の自然・暮らしのパネルが展示され、また設置されている 望遠鏡で野付半島、そして国後島を見ることが出来るようになっています。
展望塔3Fまで上ってみました。
目前からの野付半島の広がりは展望できますが、晴れていれば一望できるという国後島は、曇天のもと、残念ながら霞んでいて判然としませんでした。
・野付半島
野付半島は、全長26キロメートルの日本最大の砂嘴(さし)です。
その大部分は、砂丘草原と湿地原であり、トドワラ・ナラワラの荒涼とした風景と原生花園の風景が混在する特異な景観が広がっています。
平成16年に「北海道遺産」認定、平成17年には「ラムサール条約登録湿地」に登録されています。
余談:
観察後、外に出て眺めた風景。
風景はひどいピンぼけ写真になっていましたが、付近の草地にコウリンタンポポが群生していました。
・コウリンタンポポ(キク科):
ヨーロッパ原産の帰化植物、多年草で、日本各地に定着。
草丈10~50cmで、鮮やかなオレンジ色のタンポポによく似た花を咲かせます。
花期は6~8月。
なお、強い繁殖力で在来種植物への影響が懸念され、北海道ではブルーリストで「北海道の生態系等へ大きな影響を及ぼし、防除対策の必要性について検討する外来種」に指定されているそうです。
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