近郊でも実りの秋の走り、公園樹の果実なども。
曇りや雨続きのなかにも秋の実りが少しずつ感じられます。
●たんぼ道:
近郊の田圃の稲刈り作業は、不安定で読めない天候のせいでなかなか順調に進んでいないようです。
早くに刈取りが終わっていた稲田は、田植え時に似た昨今の気象のせいでしょうか、遠くからは稲が成長をはじめた青田のような景観を呈しています。
●公園の林地その他で見かけた果実など
・エゴノキ、ドングリ数種、クスノキの果実、また庭のツリバナやイヌマキの果実。
・クリ:
農家の屋敷林から道路に伸びだした枝に実った栗。
道路に落下したイガは茶色になって転がっています。
・オニグルミ:
9月初旬、午前中に束の間の青空がのぞいたもののすぐに曇りのち雨模様に。
その中で、堤防の除草作業が始められ、堤防斜面の水際にたくさんの実をぶら下げたオニグルミの足元付近まで進んだところで中断になり、今もそのままに。
・ハナミズキ:
遊歩道の街路樹にも赤い実が目立つようになりました。
・サンゴジュ:
中学校校庭沿いの通学道路際150mほどにわたり、境界樹として植栽されたサンゴジュが、例年には見られないほど多量の赤い実をぶら下げて、その下を通るの人の目を惹きつけています。
■メモ:
※イヌマキ(マキ科マキ属):
この夏は庭のマキ(イヌマキ)に多数のアオドウガネに取り付かれ、新葉が甚だしく食害されて、駆除に手間取ったことでした。
夏が終わって見上げた葉の間から、いくつか果実が熟しているのが目に止まりましたが、その数はずっと少なめ。
本種は、単に「マキ」とも呼ばれる雌雄異株の常緑針葉高木で、よく庭木や防風林等として植栽されています。
雌花は1cmほどの柄の先に小さな包葉があり、その中の1つが伸び、その先端部に胚珠が含まれています。
胚珠を含む部分が膨らんで種子となりますが、その基部も丸く膨らみ、この(基部の)膨らみは花床と呼ばれ、熟すと次第に赤くなり、少々松脂臭いものの甘くて食べられまが、 さして美味しいものではありません。
また種子は緑色になって白い粉を吹きますが、こちらは有毒成分を含むので食べないように。
全体としては緑と赤色の団子を串刺しにしたような姿になっています。
鳥などがこの花床を食べる時に種子散布が起こると考えられています。
※サンゴジュ(スイカズラ科ガマズミ属):
常緑高木で,暖かい地方に自生が多く、高さは5~10mほどになります。
境界樹や生け垣などとしてしばしば植栽されています。
葉は対生し、サンゴジュハムシなどの食害を受けて美観を損ねることも稀ではありませんが、大きな長円形で厚く、つやがあります。
初夏には枝の先に小さい白い花がたくさん房状(円錐花序)に集まって咲き、晩夏から初秋に、径1cmに満たない小さな長円形の赤い果実をやや房状(円錐状)に多数つけて人目を惹きます。
初めは赤色ですが、後に藍黒色に熟します。
なお、果実は鳥の好物のようで、鳥達も今季はたっぷりその恵みを享受できそうです。
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