ミズマツバとキカシグサ(2015/11)
立冬の今日は朝から終日冷たい雨で閉じこもりです。明日も同じ天気予報。
穴埋めに、この時期定番の繰り返し記事で、新味はありません。
稲刈りが終わり、その後圃場整備で大型の雑草は除草されてなくなり、乾き始めた水田を覗いてみると、それまで目立たなかった小型の水田雑草が観察できます。
ミズマツバとキカシグサもその一つです。
両者は同じ環境に生育していますが、キカシグサに較べてミズマツバはずっと少なく、環境省のレッドデータブックでは絶滅危惧II類(VU)になっています。
除草剤や乾田化など、生育環境変化の影響と推定されているようです。
・画面左の細身の葉がミズマツバ、右の丸っこい葉で、赤い花が付いているのがキカシグサ。
(以下の写真は10月24日撮影)
●ミズマツバ(ミソハギ科キカシグサ属の1年草):
茎の下部は地面を這い、上部は斜上して高さ3~10cm。
葉は細身で3~4輪生し、長さ6~10mm、幅1~2mm。
花は葉腋に付き、淡紅色で径約0.8mm。花弁はなく、赤みを帯びた萼は5中裂し鐘形。
花期:8~10月、分布は本州以南。
●キカシグサ(ミソハギ科キカシグサ属の多年草):
草丈10~20cmでミズマツバよりやや大きめの水田雑草。
茎は伸びると横に這い、節から発根して新たな芽を生じる。
葉はミズマツバより広い。
花は4弁花で、花弁は非常に小さな先の尖った倒卵形で、4つの萼片の間につく。(画像で白っぽく写っているのが花弁)
花期:8~10月、分布は本州以南。
・余談のヒシバッタ:
キカシグサの傍にヒシバッタが1匹、静止していました。
ヒシバッタは成虫で越冬します。
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