今を去る2006年6月のこと、散歩に出た田圃道すがらにある小さな用水路で、いまや絶滅危惧種になっている*野生のメダカ(クロメダカ)が少数ながら生残しているのを見つけました。
* http://www.nikkei.com/article/DGXNASDG0702A_X00C14A4000000/
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そこで、田舎暮らしのつれづれに、100円ショップで買った網を持参して数匹を採取し、新たに屋外に設置/調製したコンテナ水槽で飼育**をはじめてから既に9年半ほどが経過しました。
またこの間、コンテナ水槽に関しては通常の維持管理で今日まで大きなトラブルもなく、飼育が継続出来たという実績になりました。
(**参照:「屋外設置コンテナによるメダカの飼育」)
生育条件に恵まれない自然環境下での個体の寿命は1年程度だそうですが、”ビオトープもどき”の飼育環境下では2~3年くらいは生きることを確認しました。
近年、増やすこともせず、また新しく採取する事もしないままに過ぎたため、この夏の間に大半の個体の寿命が尽きることになり、現在は数匹しか姿が見えなくなりました。
このまま、自然消滅を待って、野生メダカの飼育は終わりにしようと思っています。
なお、飼育で増えたメダカは野外放流はしないように留意して下さい。
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11月初旬、いつものようにメダカの冬越し準備のために水槽の掃除をしました。
その記録メモです。
●野生メダカ(クロメダカ)水槽:
水質浄化の目的で、ホームセンターなどで購入した外来種ナガバオモダカは小型のプラスチック鉢に植えてから、水槽の隅に沈めています。
旺盛な繁殖力で、どうしても水槽底土にランナーを延ばして逸脱し、増殖してしまいます。
また、来歴不明の樹状藻が通年繁殖して、放置すると水中全体に繁殖してしまいます。
これらを定期的に除去することが、年に数回しか実施してはいませんが、維持管理の最大の手間です。
・除去作業後:
ゴム長手袋をはめた手で一株ずつ抜き取っていきます。
樹状藻はなかなかきれいに除去するのか困難です。残るとやがて又繁殖するというイタチごっこで、繰り返し飽きずにやるしかありません。
コンテナ底土を攪乱するため、当日は濁ります。
逸脱したナガバオモダカはわずかでしたが、樹状藻はかなり大量になっていました。
この作業中に観察できたのは、25匹くらいいたクロメダカの内で、大部分は寿命が尽きて姿を消し、数匹の生き残りだけでした。
翌日にはかなり透明になりましたが、回復は遅いようです。
●シロメダカ:
ホームセンターや道の駅などで販売されているものを随時購入して補充しながら楽しんできました。
こちらは野生メダカと違って、警戒心はあまりなく、給餌をすると寄ってきて愛着が湧くものです。(まあ、野生メダカを飼育することとは少し目的が違います。)
水槽は2槽あり、一方はナガバオモダカを小鉢に植えたもの数鉢を、コンテナの片隅に寄せ植えした水槽(写真左側)、
他方はコンテナ底土に直植えにした水槽(写真右側)です。
こちらの直植え水槽では数ヶ月で、水槽底全体にナガバオモダカが大繁殖して、メダカが自由に泳ぐ水空間か少なくなってしまいます。
水槽底土の中間に、仕切りとして(厚みが半分の)煉瓦を埋め込んで、ランナーが伸びないようにブロックしている(つもり)ですが、あまり効果はありません。
今回も大量のナガバオモダカを引き抜きました。当然水槽は激しく濁ります。
左側(ナガバオモダカ鉢植えを沈めた水槽)から除去したナガバオモダカ、樹状藻類。
右側(ナガバオモダカ直植え水槽)から除去した大量のナガバオモダカ。
両水槽とも翌日にはかなり透明になっていました。

左側水槽のシロメダカ成魚。20数匹いたはずですが、7匹ほどになっていました。
仔メダカは認めませんでした。
右側水槽で10数匹集まっていた今年生まれの仔メダカ。
(なお親メダカは少数でした。大部分は寿命が尽きて☆になったようです。)
ナガバオモダカや樹状藻は全部まとめて天日乾燥後、生ゴミとして焼却処分に出しました。
シロメダカの方は、来シーズンまた買い求めてしばらくは飼育を続けたいと思っています。
長々とメダカ飼育関連記事を書いてきましたが、メダカに関する記事はこれで最終回です。
ご覧いただいた皆様、ありがとうございました。
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追記:
※今日(11/26)は、あいにく終日曇天のもとでの満月でした。



明日は一日寒い晴天という予報です。