コバノタツナミ開花(2015/12)
●コバノタツナミ:
庭の片隅に勝手に生えているコバノタツナミ。
多年草で増えすぎたのを抜き取っても、毎シーズン種がこぼれて広がるようで、こんなところに、と思うようなところにも生えてきます。
そして冬期にも、人知れずわずかながら花を付けてその存在に気がつきます。
・種ができた花序をちぎってみると、茶褐色で長径1mmほどの小さな種がこぼれ落ちました。
※コバノタツナミ(シソ科タツナミソウ属):
草丈5~20センチの多年草。
名前の通り、タツナミソウより小さい葉がつき、葉や茎など全草に毛がたくさんあります。
頂生の穂状花序に、一方向に向いて立ち並ぶ、青紫色の唇形花を付けます。
その様子を、押し寄せる波頭に見立てた名前です。
半日陰のところでよく繁殖し、思わぬところにまで広がります。
花の最盛期は4月~6月ですが、初冬でも花を付け、また種を散布しています。
花後に出来る果実には、唇形の萼が口を閉じたように残ります。
果実が熟すと膨らんで、中に4個の分果が出来ています。
そして大きな萼の上唇が取れて種が散布され、下唇は受皿のように残っています。
分果は長径1~1.2㎜で表面には金平糖のような突起が密にあります。
分布は本州(関東地方)、四国、九州。
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