マルバアオダモの冬芽(2015/12)
今シーズンはサザンカが次々にたくさんの花を開いています。
それは良いのですが、雨混じりの強風の後は、花びらが通学路になっている道路にまで大量に散り敷いて、掃除が大変。
今朝、小雨交じりの中、まだたくさんついている蕾も含めてバサバサと”散髪”。
・ヤブツバキ開花:
狭い庭で、すぐ脇にあったヤブツバキの小木に覆い被さっている枝を切り落としたところ、ツバキが2輪咲いていました。
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●マルバアオダモの冬芽と葉痕/維管束痕:
里山の日の当たる林縁に、高さ1mほどのマルバアオダモ幼木が点々と生えていました。
そしてすでに葉はすっかり落とした細枝の先端に、細い枝の割には大きく、青みを帯びた灰白色の粉を吹いたような特異な冬芽が目につきました。
幼木のおかげで目にすることが出来たようです。
・葉痕は半円形~縦長の半円形で、維管束痕はU字形~輪状に多数が並びます。
今回は幼木のため維管束痕は小さく、維管束痕もごく少数でした。
※本種は、高さ3~5m、時に15mほどになる落葉高木で雌雄異株です。
平地の里山にも自生します。
春に、枝先に円錐状に花序を出し、白い花を多くつけます。
花冠は4全裂し、裂片は長さ7mmほどの細長い線形なので、全体としてはもやったような印象がある花序です。
葉は奇数羽状で対生し、3~7枚の小葉からなります。
なお幼木では、葉の小葉に丸みがあるので「丸葉」の名前がぴったりですが、大きく成長すると小葉は細長く、先端が尖るようになるため、別名ホソバ(細葉)アオダモの名前があります。
また、葉の縁には殆ど鋸歯がない(全縁)か、或いは微細な低鋸歯です。
(なお平地の里山などにも生育する「マルバアオダモ」に対して、「アオダモ」は同じ樹種でも通常少し標高の高い山地に自生していますが、アオダモの葉には縁に明瞭な鋸歯があるので区別できます。)
●冬芽:
マルバアオダモの冬芽は枝の太さの割に大きく、鱗片は左右から合わさっており、青色を帯びた灰白色~暗灰褐色の粉状毛があるという特徴があることが識別のポイントになるようです。
なお当年枝にも丸い皮目があります。
花期は5~6月、分布は日本各地。
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