ミコアイサ/全面結氷の池で(2016/1) ③
昨日に続き快晴。午前10時過ぎ、池まで。
冷え込みが続いたせいで、早い日当たりで融けた一部分を除き、池はほぼ全面結氷。
堤防から、釣り人が作った水際の”釣り場”まで下りて行き観察開始。
近くには釣り人の姿もない一番奥の岸辺斜面上がって休息しているカルガモ、ヒドリガモ、コガモ等に混じって、水際にポツンと白い2つの点。
雌雄のミコアイサでした。
すぐ隣にカルガモが1羽。
同じように首をすくめて目を閉じていたり、また時折頭を上げて周囲を見わたしたりしながらも、くつろいだ様子でした。
暫くして急に首を伸ばして何かを警戒する素振り。
枯れヨシ原の中から釣り人が水辺に現れたのです。
3羽は揃って飛び立って行きました。15分ほどの観察時間でした。
堤防に戻りゆっくりほぼ一周。
途中、開けた水面にはカンムリカイツブリ、少数のヒドリガモなどがいて、また薄氷の上には体重の軽い小ガモが佇んでいました。
その後、池の中程に作られた”島”の近くの水面に、白点を見つけました。
双眼鏡で覗くとカンムリカイツブリとミコアイサ♂でした。
近くの水面には雌の姿は見当たりません。
ミコアイサ♂は潜水はせず、黒い脚をあげて体を掻いたりしながらリラックスしていた様子。
そしてほどなく、すぐ近くの”島“まで戻り、ゆっくり羽繕いなどすると、
先客のカルガモ、コガモなどが休息している岸辺に上がり、お休みに。
また少し離れたところに、はじめに気がつかなかった雌のミコアイサがお休み中でした。
こちらの観察時間は10分程。
こうしてみると休憩するといっても広さや周囲の環境のせいで、結構細切れになっていて、長くは落ち着けないようです。
※余談ながら、池から直線距離で20kmほどのところに、日本で最大の遊水地という渡良瀬遊水地(面積約33平方キロメートル)があります。
飛翔能力の優れた渡り鳥なら,池からほんの一飛びの距離でしょう。
渡良瀬遊水地は、2012(平成24)年7月にラムサール条約湿地に登録されているように、水鳥にとっては快適な生活環境。
そこを目指して移動していく冬鳥たちのごく一部が、池に降りて小休止/ショートステイしていくものと思います。
http://www.ktr.mlit.go.jp/tonejo/tonejo00081.html
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