ヒメクロオトシブミ羽化期間
ヒメクロオトシブミ羽化観察:
揺籃に産みつけられた卵から孵化した幼虫は、揺籃の内部を食べて成長し、3齢で成熟します。
そのまま揺籃の中で蛹になり、更に羽化して、羽化後完全に体が固まるまで数日揺籃の中で過ごした後、揺籃に小さな穴をあけて外に出てきます。
この羽化までの経過期間をあらためて観察してみました。
コナラの小枝先に2個形成されて間もない、まだ緑色の揺籃を小枝毎採取して、水を入れた2重底の容器に入れてラップで蓋をし、室内に静置して観察開始。
ほぼ3週間経過した5月下旬、無事、1日おきに2匹の羽化が確認できました。
羽化した直後の成虫2匹はいずれも、まだ枯れずに残っている葉を元気よく囓っていました。
・2匹目誕生:
その日の午後、2匹目が出ているのを確認しました。
■成虫を生息地へ:
次の日(3日目)の午前中、生息地まで2匹を戻しに行きました。
いずれも葉裏を元気よく歩き回っていましたがほどなく姿が見えなくなりました。
・1匹目:
・その際に見かけた揺籃。
いずれにもまだ脱出孔はありませんでした。
自然界ではその時の環境条件等により一定ではありませんが、平均的には羽化までに要する時間は3~4週間ほど(約1ヶ月)ということです。
なお、余談ながら、ヒメクロオトシブミは雌雄に形態差がほとんどなく、野外で単独に居る時には判別が困難です。
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※なおオトシブミ関連の過去ログはこちらの記事一覧です。
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