クローバ類に寄生するヤセウツボ
限られた生活空間においての日常的な自然観察のため、毎年同じ頃に同じ記事を書いていて新味はまったくありませんが、繰り返しです。
●クローバー類に寄生するヤセウツボ:
散歩コースの堤防や草原にはアカツメクサ、シロツメサク、コメツブツメクサ、そしてクリムソンクローバー(ストロベリーキャンドル)が勢いを増して生育しています。
いずれもマメ科植物で、共生する根粒菌によって空気中の窒素を固定し、土壌を肥沃化する働きがあるので、仲間には“緑肥”として利用されたものもあります。
そしてそれらクローバーの傍には、主にマメ科植物に寄生する外来植物のヤセウツボが、ほぼ例外なくニョキニョキと立ち上がり、あまり印象の良くない花を咲かせています。
近年特にその多さが目立つようになりました。
環境変化によるのでしょうか。
大分以前のことになりましたが、初めて目にした時は薄気味悪い植物、と思ったもので、その印象は当時とかわりません。
本種(ヤセウツボ)は地中海沿岸原産の帰化植物で、マメ科以外に、セリ科、キク科などの様々な植物の根に寄生根で寄生して、養分を吸い取って成長しています。
牧草などの成長に影響を及ぼすため、外来生物法で要注意外来生物に指定されています。
→ https://www.nies.go.jp/biodiversity/invasive/DB/detail/80370.html
・たまたま傍らに生えていたヤセウツボの花に、コアオハナムグリが来ていました。
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