チョウセンカマキリ幼虫
※前置き:
近くのフィールドで一番多く目にするカマキリはチョウセンカマキリです。
他にハラビロカマキリなども目にしますが、成虫のオオカマキリはなかなか見かけられません。
オオカマキリの子供が卵鞘から孵化して(尾部に糸を着けた「前幼虫」として出てきてから、その糸の先で再度脱皮を行って)1齢幼虫となる季節は、大体4月下旬~5月中旬くらいまでです。
近くに多いチョウセンカマキリの場合はそれより約1ヶ月遅い6月初旬です。
そしてその孵化時期はあまりばらつかないで、比較的短い期間に集中しているそうです。
●チョウセンカマキリの幼虫:
殺虫剤スプレーを手にして、新葉が伸びてきたイヌマキに発生しているブラムシを駆除していたところ、葉の間に孵化後まだ数日と思われるチョウセンカマキリ幼虫1匹がいるのが目にとまりました。
スプレーを中止して、とまっていた葉に指で触れるとすぐに隠れてしまいました。
そしてまた、近くのアジサイの葉にもう1匹いるのがわかりました。
なお、チョウセンカマキリ幼虫は毎年この時期に観察しています。
近くには徘徊性のクモであるネコハエトリやササグモなども歩き回っています。
小さなガやガガンボ、またハエ、ユスリカ、ヨコバイなどを捕らえています。
・カマキリの1齢幼虫はアブラムシなどの小さな虫を餌にしているそうですが、また時には逆に徘徊性のクモなどにも襲われるでしょう。(むしゃむしゃ食べられるわけではなく、体液を吸われます。)
ともかく孵化時には一斉に多数の幼虫が生まれます。
その後、早々に分散していきますが、時には共食いもしたり、また外敵に捕捉されて食べられたりして急速にその数は減ってしまうようですから、近くに2匹しかいなかったのは、もうその様な時間が経過した後だったのでしょうか。
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