初夏の里山などで見かけた地味なチョウの仲間
うかうかと日常に埋没している裡に、はや夏至に。
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月遅れになりましたが、5月中旬~下旬にかけて散歩コースや近隣の里山公園で見かけた地味なチョウの記録です。
当然のように、昨年も、殆ど同じ内容の記事を書いていました。
順不同です。
●コジャノメ(タテハチョウ科ジャノメチョウ亜科):
里山公園の林縁で。やや小振りの黒い蝶がひらひら飛ぶのを目で追うと、たまたま日当たりのところで止まったので望遠撮影。
画像のアングルも限定的で不鮮明だったのでわかりにくいですが、「コジャノメ」、としました。
※コジャノメ:
大きさ(前翅長)20~30mm。平地に多い中型のジャノメチョウです。
裏羽の一番大きい眼の上にある眼状紋の数は4つです。
(なお、外観が似ているヒメジャノメは3つなので識別できます。)
やや暗い樹林の中にいる事が多い。
ヒメジャノメに比べ地色が黒いのが特徴で、林縁の日陰を飛んでいる時には殆ど黒く見えます。
幼虫の食草はチジミザサ、ススキなど。
出現時期は5~9月、分布は本州、四国、九州。
参考:
※ヒメジャノメ:
時折庭にもやって来ますので、過去ログも沢山あります。
過去ログから画像再掲。
●クロヒカゲ:
里山公園の林縁にたくさん飛んでいましたが、なかなか止まらないので、思うようには撮れませんでした。
画像は1枚だけです。
大きさ(前翅長)23~33mm。林縁や山道沿いで見られる黒に近いこげ茶色をした地味なチョウ。裏翅に特有の目玉模様がある。
ヒカゲチョウの名前のとおり暗いところを好み、日陰の地面に止まっていたり、暗い林内を飛んでいたりすることが多い。
平地に多いヒカゲチョウに比べ、やや山地性という
樹液にもよく来る。
幼虫の食草はササ類各種。
出現時期は5~9月、分布は日本各地。
参考までに、公園などで普通に見かけるヒカゲチョウです。
過去ログから画像再掲。
※ヒカゲチョウ:
●イチモンジチョウ(タテハチョウ科イチモンジチョウ亜科):
里山公園で。
大きさ(前翅長)24~36mm。林縁や郊外などでも普通に見られる、黒地に白い一文字模様を持つタテハチョウの仲間。
(なお、アサマイチモンジによく似ていますが、両者前翅の白紋のデザインを比較して見ると確実に見分けられます。)
幼虫の食草はスイカズラなど。
出現時期は5~10月、分布は日本各地。
・個体1:
・個体2:
シデムシの集まっていた餌(何かは分かりません。獣糞やミミズ屍体など?)に、一緒につきまとっていました。
●コミスジ(タテハチョウ科イチモンジチョウ亜科):
里山公園の林縁で、ミスジチョウと同じところに飛んでいたので、大きさだけでもすぐに分かりました。
大きさ(前翅長)22~30mm。濃茶色地に三本の白い帯を持つやや小さめのタテハチョウ。
翅を開いて止まることが多い。
里地や郊外の生け垣や林の周辺などを滑空と小さなはばたきを繰り返しながらとんでいます。
幼虫の食草はクズ、フジなどのマメ科植物。
出現時期は4~10月、分布は日本各地。
●ミスジチョウ(タテハチョウ科イチモンジチョウ亜科):
里山公園の林縁にたくさん飛んでいました。
コミスジより一回り大型で、一番上の白いスジのパターンも異なるため、識別は容易です。
大きさ(前翅長)30~38mm。濃茶色地に3本の白い帯を持つタテハチョウで、1本目の白いスジは切れ目のない直線状。
翅を開いて止まることが多い。地上で吸水したり、獣糞に飛来したりする。
幼虫は、イタヤカエデ、ヤマモミジなどカエデ類の葉を食べる。
出現時期は5~8月、分布は日本各地。
●サトキマダラヒカゲ:
ご近所の公園などで見かけたもの、および、逆光であまりいい写真ではありませんが里山公園で見かけたものです。
本種は散歩コースの郊外や公園でも普通に見かけます。
なお、類似した「ヤマキマダラヒカゲ」は比較的山地に多い蝶ということですが、遠目には識別が困難です。
手元のチョウ類図鑑に識別ポイントがありましたので参考にしました。
※ヤマキマダラヒカゲ:
なお、過去ログにヤマキマダラヒカゲの記事がありましたので、参考までにその画像を再掲しました。正しいのかどうか、ともかくわかりにくいです。
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