庭のツマグロヒョウモン羽化、旅立ち
夜半に最接近した台風7号のせいで、未明、激しく雨戸を叩く雨音と、ベランダの日よけシートが強風に煽られて重りごと持ち上げられては落下するドンドンという異音に目が覚めてしまいました。
朝には風雨は収まっていて青空ものぞき、気温は急上昇、最高気温は体温並になりました。
(余談ながら3年ほど使用していた1枚の日よけシート(100cm×200cm)は、紫外線による劣化のためと思います、四方を固定していましたが、その中央部が縦に真っ二つに裂けていました。
遮光にはほとんど影響なく、風は抜けていくので、はじめから真ん中に切れ目を入れておけば良い、という強風避けのヒントかも)。
それはともかく、気温も上がり、エアコンの室外機の熱風も吹き付ける前方に位置していた、先に記録したツマグロヒョウモンの蛹はどうなったかな、と午前11時頃、庭に出て覗いてみました。
後から蛹になった方は、抜け殻になっていて、先に蛹になっていたものはそのまま残っていました。
そして羽化した成虫は傍らに生えているタツナミソウの葉に陰に隠れるように翅を閉じてぶら下がっているのを見つけました。
更に、ぶら下がっていたすぐ下の石の表面には、羽化後に排出する赤色の体液が、まだ乾ききらずに付いているので、羽化は風雨がおさまった後の朝方だったものと思われます。
じっとして動かないので、つかまっている葉を持ち上げて見ると、ゆっくりと動き出して葉の上に出てきて、更に翅を開閉しながら移動して遠ざかって行き、そのままふわりと飛び立っていきました。
台風の後での無事な羽化、旅立ちでした。
蛹の色から♂と推測していましたが、きれいな翅色の♀でした。
先に蛹になって、まだそのままの個体は、どうやら天敵の寄生蜂の被害を受けているようです。
自然界ではごく普通の、生存競争の一面です。
また季節にもよりますが過去の記録から多化性のツマグロヒョウモン蛹の羽化日数は、早い時期には8日前後、遅い時期には21日前後とかなりの差があるようです。
余談のついでに、過去ログですが、羽化の動画もあります。
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