ハサミムシ、エンマコオロギ、ヒシバッタ、クロバネツリアブ
今日も、未明に突然の雨音で目覚めたほどの降雨。
午前中は晴れ間がのぞいて気温が上がりましたが、夕刻には雷雨と、日内で照ったり降ったり曇ったりと不安定な天気続き。
そのせいで、最高気温は低めながらもこのところムッとする蒸し暑い日々です。
その様なフィールドで、今シーズンは目にする昆虫の種類も数も、なぜか少ないようですが、ありふれた昆虫仲間の一部です。
●ハサミムシの仲間:
草地を通る歩道の砕石敷き部分をすばやく移動しながら、通りかかる小昆虫などの餌を探していたようです。
全身を曝すのは一瞬で、砕石の隙間を伝い歩きして窪みに身を潜めて静止したところで撮れた写真。
上に向かってのぞいているハサミを草の茎で刺激すると、尾端を大きくそり返して茎を挟みつけてきます。
獲物を捕獲する時はこのような行動をとるのでしょうか。
大きさ推測25mmほどで、なかなか立派なハサミを持っています。
手元の図鑑からは、コブハサミムシ♀に似ているようにも見えますが、全身の写真が撮れませんでしたので種類は分かりません。
●エンマコオロギの子供/ヒシバッタ仲間:
7月下旬から草叢やご近所のお庭かららエンマコオロギの鳴き声も聞こえています。
たまたまハサミムシが歩き回っていたすぐ傍の砕石敷きに、後脚片足を無くしたエンマコオロギの子供がいました。
●ヒシバッタ/ハネナガヒシバッタ:
また近くには色々な小さなヒシバッタ仲間がいました。
基本的には跳びはねるけれど、”飛べない”バッタです。
地表をウロウロしている小昆虫はハサミムシには餌として狙われるのでしょう。
●コバネハサミムシ:
こちらは舗装遊歩道の草叢から這い出して反対側の草叢に向かってすばやく移動して行った個体。
動きもあってピンぼけに。
触角の先端近くの節と脚に白い部分があって、ヒゲジロハサミムシ(大型)に似ていますが、15mm前後と小さかったのでコバネハサミムシとしました。
ピントが甘い画像ですが、胸に小さな翅の痕跡があるように見えます。
●クロバネツリアブ(ツリアブ科):
ずっと離れた草原に、1匹のクロバネツリアブが飛んでいました。
体長18mmほど翅が黒く、腹部に特有の白い斑紋がある大型のアブ。
ホバリングが得意で、移動は高速。
なかなか止まりませんが、時折地面に下りたり、草に止まったりする短い時間がシャッターチャンス。
腹部の白い斑紋の様子から、♀の個体のようでした。
ヤブガラシなどの花粉や蜜などに訪れているのを観察した記録があります。
なお幼虫はドロバチの仲間などハチの幼虫に寄生するそうです。
出現時期は7~9月、分布は本州、四国、九州。
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