秋の気配を感じる田圃道の雑草/昆虫など
先の台風16号がやってくる直前の曇天の一日、傘をもって散歩コースを一巡。
蒸し暑さでじっとり汗をかいてしまいましたが、田圃道をウロウロ歩くのはしばらくぶりのことでした。
そして季節は秋へと確実に動いていることを感じながら、気まぐれに撮ってきた、毎年この時期に見られる雑草や昆虫などを羅列。
多分植栽らしい大きな株で、花のない時期の遠目には丸い葉が目立ちますので単純に”マルバハギ”、としていたのですが、花の咲いたこの時期、近くまで寄ってみると、これまで間違っていたことに気がつきました。
「マルバハギ」(マメ科ハギ属の落葉低木、花期8~9月、果期10~11月)は、葉柄の短い葉(三出複葉)の腋に短く詰まった花序をつけるのですが、ヤマハギ(マメ科ハギ属の落葉低木、花期7~9月、果期10月)は、葉柄の短い葉(三出複葉)の腋から長い花軸を出して総状に花をつけています。写真はこちらでした。
両者は特に花の時期には近くで観察すれば容易に区別できます。
*オクラの花:
畑にたくさん植えられていて、きれいな花が開いていました。
*アメリカキンゴジカ:
晴れていれば開花している時間帯(午前10時過ぎ)でしたが、曇天のせいで開かなかったのでは、と思います。
*スズメウリ:
まだ緑色の果実は晩秋から初冬にかけて熟すと灰白色になり、とても風情があります。
*ツルマメ:
近くに取り付いて立ち上がる雑草がないところではツルマメ同士が絡みあって団子状態に。丈夫な迷惑雑草です。
やがて豆果が出来ます。
■昆虫仲間:
*イボバッタ:
葉にとまっていたので気がつきました。
地面にいるときは地味で目立たない、イボのある、小さめのバッタなので、これまで撮った機会は少ないです。
※イボバッタ(バッタ科トノサマバッタ亜科):
大きさ(翅端まで)♂24mm、♀35mmほど。
出現時期は7~11月、分布は本州、四国、九州。
いろいろな植物の葉を食べる。
*コアオハナムグリ:
この時期、昆虫には人気のヤブガラシの花に吸蜜に来ていました。
*アトボシアオゴミムシ(またはキボシアオゴミムシ):
除草作業が中断している大型雑草の間から、舗装遊歩道に走り出して横切っていったペアー、そして別の1匹は掴まえて記念撮影後お帰えりになった個体。
アトボシ、またはキボシの区別が今回の画像だけでは判別できません。
(参考情報: http://hyoka.nenv.k.u-tokyo.ac.jp/ground_beetle_zukan/7_ao/56/ )
※田圃畦に群生したニラの花には、小昆虫類がたくさん集まっていました。
そのいくつか。
*キオビツチバチ♀:
腹部に黄色い帯のあるツチバチ。雄は黄色い帯がつながっていますが、雌は離れた目玉模様になっています。
(画像はクリックで拡大します。)
*キゴシハナアブ♂:
ニラの花に来ていましたが、カメラを向けた時に、傍の草に逃げたもの。
くっついた複眼に斑点が多数あります。
*キタテハ:
少しくたびれた様子の夏型個体で、翅色は風采のあがらない色彩です。
*シロオビノメイガ(ツトガ科):
ニラの花周辺に一番多く見かけました。
花の上に止まった時がシャッターチャンス。ただ長居しないので急ぐとピンぼけばかりに。
濃褐色に白い帯の入った翅のメイガで、昼間、堤防や畦道の草むらを歩くと、一番多く飛び出してくる小さな蛾です。
遠くには飛ばずに
すぐ近くの葉裏に隠れるように止まるので、写真には撮りにくいです。(撮る気にもなりませんが・・・)。
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