秋の身近な昆虫類
晴れると暖かいというより暑い日もあった秋の10月中、散歩コースなどで見かけたありふれた昆虫。
変わりしませんが、まとめて穴埋め記事に。
●キチョウ:
今年はなぜか庭に良くやって来ました。成虫で越冬します。
●ヒメアカタテハ:
除草作業が遅れたせいで残っていたヨモギ(幼虫の食草です)に止まって、腹端をヨモギの葉裏に押しつける産卵行動のようなしぐさをしているところでした。
11月になってから一斉に除草作業が進められて、ヨモギもなくなりましたから、産卵したとしても幼虫越冬は無いかも知れません。
本種の越冬は成虫と幼虫の2形態が認められているようですが、地域や条件によって異なり、当地では越冬成虫に気付いたことはありません。
●キタテハ:
秋型のきれいな個体でした。
夏型に較べて色彩が鮮やかで、羽の切れ込みも鋭くなっています。
成虫で越冬します。
●ツマグロヒョウモン♀、♀:
翅もまったく傷みのないきれいな個体でした。
多化性ですから、最近羽化した個体だったのでしょうか。
本種は寒さに弱いため成虫では越冬出来ず、幼虫または蛹で越冬します。
・余談ながら、10月の日中には終齢幼虫が草原を這い回っていました。
●ウスミドリナミシャク:
10月に庭先で多数見かけました。幼虫が庭木のイヌマキを食害するため、毎シーズン発生します。
●イナゴ:
毎年、堤防の草原などにはそれなりの数のイナゴが発生します。
10月下旬、佃煮色になったイナゴがいました。
卵で越冬します。
●ツチイナゴ:
”涙目”模様がトレードマーク。本種はライフサイクルが普通のバッタ仲間とは半年分、逆転していて今頃はまだ幼虫です。このまま成虫になって越冬します。
●ツチカメムシ:
大きさ8mmほどの小さな、地味なカメムシです。遊歩道に這い出していました。
地表に落ちた植物の実の汁を吸います。地中の植物の根の汁も吸います。
●ホオズキカメムシ:
大きさ12mmほど。体は焦げ茶色で、腿節が太くてガニ股の後脚が特徴的です。
ホオズキやサツマイモ、トマト、ナスなどを食害する害虫です。
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