オオバン急増
今朝、目覚ましラジオから“琵琶湖でオオバンが急増中”、というニュースが聞こえて来ました。
ネットで関連情報を確認してみると、素人には詳細は分かりませんが、やはり一昨年あたりから”異変“*;**が起きていたようです。
オオバンは、当地では数十年来、晩秋から春先まで少数ながら散歩コースの水辺で定常的に目にすることのできる水鳥でした。
そのため2015年のシーズンまでは特別の関心を払うことはありませんでした。
ところが今シーズン、2016年冬以降、突然オオバンの数が異様なほど急増して目に付くようになりました。
特に、少し貯留水量がふえて水面が広くなっている池には、黒い点をばらまいたように見えるオオバンが、冬鳥のヒドリガモやコガモ、留鳥のカルガモの数を圧倒して群れています。
普段行かない近隣の川の流域にも、多数群れているのを確認して、何か変だな、とは思っていたのですが・・・
あらためて、未掲載のオオバン画像掲載。
●小さな川には少数しか群れていませんが、常時姿が見られるようになっています。
・2016.12.9:
川岸に上がって、イネ科の雑草を食べる少数の群れ(一部)
・2017.1.6:
草地に居る時は至近距離で見られますが、気配を察するとすぐに川に降りて遠ざかっていきます。
・2017.1.6:
たまたま釣り人の姿がなかった池の対岸端に集合してから、周囲の様子を伺いながら、水面からゆっくり、ぞろぞろと草地に上がって行きます。
一部食性が競合するヒドリガモも混じっていました。
そして植物性の餌を盛んについばむ様子が遠望できました。
50羽以上群れていたでしょう。
(写真はその群れの1部です。クリックで拡大します。)
・2016.1.7:
少し風が強いものの、晴れた池の水面に広く展開していた黒装束軍団。
80羽近く居たでしょうか。
写真はその一部分です。
(画像はクリックで拡大します。)
【参考】:
■オオバンは「我孫子市(千葉県)の鳥」に制定(昭和63年12月1日)されています。
・初めてオオバンを目にしたのはずいぶん昔のことで、地元在住の知人に紹介されて、愛鳥週間(バードウイーク)関連のイベントが行われていた手賀沼まで出かけた折のこと。
湖畔に群れていて、真っ黒い体に赤い目(虹彩)、そして白い嘴と白い額板で、さらに“弁足”と呼ばれる、閉じたり開いたりするビラビラが付いた、体の割には異様に大きな趾(あしゆび)を広げて足元近くまで集まってくる姿に驚いたことでした。
・オオバンは、我孫子市の手賀沼では一年中みられる水鳥ということで、また日本国内では、おもに北海道と本州中部以北の湖や沼や池の一部で繁殖することが知られている留鳥ですが、手賀沼のオオバンは冬になると数が増えることからオオバンは渡り鳥?でもあると紹介されています。http://www.city.abiko.chiba.jp/bird-mus/info2/info6/oban.html
*■2016.3.16: 琵琶湖岸全域と周囲オオバンが急増
オオバンは大津市南部の湖岸に大きな群れが見られた。
全国の飛来数の約3分の2で、琵琶湖が一大越冬地になっているとみられる。http://www.asahi.com/articles/ASJ3G4K6XJ3GPTJB00P.html
**■2015.6.24:
中国には住めない? 琵琶湖で水鳥「オオバン」爆増 国内で越冬の6割が集中、中国「移住組」で増加かhttp://www.sankei.com/west/news/150624/wst1506240060-n1.html
■少し古い情報ですが、オオバンは当地(埼玉県)レッドデータブック2008 動物編 鳥類では「絶滅危惧ⅠA類(CR)」に分類されています。https://www.pref.saitama.lg.jp/a0508/red/animal-menu.html
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