ハシビロガモ/鳥雲に
春は行きつ戻りつしながらも、各地から桜の開花の便りが届いて3月もお終いに。
北へ帰る冬鳥が通過していく姿もいよいよ少なくなりました。
話がそれますが、まったく素養のない俳句の季語に『鳥雲に(入る)』という季語があることを偶然知りました。
たまたま朝コーヒーを飲みながらぼんやり見ていた新聞の”歌壇”欄に、「鳥雲に」と歌われた俳句があるのが目にとまりました。
「 管あまた~中略~兄逝く鳥雲に 」 との句です。
他にも、もう一句 「父母亡くば~~鳥雲に」 と詠まれていました。
浅学非才の凡夫には 「鳥雲に」が理解できませんでしたので、「鳥雲に」をGoogleで検索。
画像検索では、文字通り、空に浮かんだ白い雲が、まさに鳥の形になった見事な画像が多数あって、それはそれで感心しましたが、当然ながらそんな事とは別の世界。
「鳥雲に(入る)」は、俳句界で歌われる春(仲春)の季語であること。
“春に北方に帰る渡り鳥が、雲間はるかに見えなくなること”と解説がありました。
来歴 『毛吹草』(正保2年、1645年)に所出、とも。
( http://kigosai.sub.jp/kigo500a/171.html )
思うに、「~兄逝く鳥雲に」 との”鳥雲に”は、さらにもっと深い解釈になるのでしょうか。
単純な頭には、やはり遠い世界でした。
そんな折の先日(3/28)、池で今シーズン事実上初めてで最後の、正装したハシビロガモ♂に遭遇しました。
♂は、渡ってきた時には♀と見間違うように地味な翅色のエクリプスでしたが、それがすっかりおしゃれな正装に衣替えしていて、北帰行途上の3組のつがいだったのです。
長旅の途中で、束の間の休息のため池に降りて浮き寝の小休止中だったようですが、
あいにく上空を通過したヘリコプターの爆音に安眠を妨害されて驚いた様子で、首を伸ばしてそそくさと遠くに泳ぎ去り、飛び立っていきました。
「鳥雲に」
| 固定リンク
「鳥」カテゴリの記事
- 3月スタート(2021.03.01)
- 2月は逃げる/カワヅザクラ開花はじまる(2021.02.28)
- ツバキ開花 (2021.02.26)
- ”月は東に 日は西に”、もどき(2021.02.25)
- セグロセキレイ、イソシギ、その他(2021.02.23)
「自然」カテゴリの記事
- 3月スタート(2021.03.01)
- 2月は逃げる/カワヅザクラ開花はじまる(2021.02.28)
- 満月(2021.02.27)
- ”月は東に 日は西に”、もどき(2021.02.25)
- セグロセキレイ、イソシギ、その他(2021.02.23)
「雑記」カテゴリの記事
- 3月スタート(2021.03.01)
- 満月(2021.02.27)
- ”月は東に 日は西に”、もどき(2021.02.25)
- セグロセキレイ、イソシギ、その他(2021.02.23)
- 進む季節(2021.02.20)