冬鳥の北国帰還記録
春もたけなわになる頃には夏鳥がやって来て、それまで居残っていた冬鳥もそれぞれのペースで北国に帰って行きました。
今回は単なる記録のための記録として、今年1月以降の冬鳥観察記録を整理。
※以下、名前の後の日付は最後の記録写真撮影日
●カンムリカイツブリ(2月16日):
本種は、当地ではもっぱら池でしか観察できない冬鳥です。
・1月中にはごく少数が常時姿を見せ、多い時では5羽ほどが観察されました。
・2月中旬(2月16日)以降には写真記録がありません。早い移動だったようでした。
●コガモ(5月3日):
・1月~3月の間は池や川で普通に見かけていました。
・4月になると、池での数は斬減していきました。
それでも他所の小さな溜め池など”ニッチ“な場所で姿を見かけていましたが、
池での最後の観察は5月3日。少数が移動中の小休止に立ち寄ったようです。
●ダイサギ(2月17日):
冬羽の姿です。1月の川で見かけたもの~最後の写真は2月17日、寒い水田(乾田)に降り立っていた個体です。
■手元のダイサギ、チュウダイサギに関する図鑑、またその他情報で、時には別の表記の解説がありますが、その違いについて素人にはわかりにくいのです。
一応私の理解として、ダイサギは冬鳥として渡来する個体で、チュウダイサギは夏鳥、あるいは漂鳥で、国内では通年観察される個体。
ダイサギの方が少し大きい、としています。
そうは言って見ても、写真だけで両者を識別することは出来ないので、過去ログも含めて、混同・間違いが多いと思います。
・参考: http://www.kankyou.pref.saitama.lg.jp/BDDS/zukan/tori/tori.html
●ツグミ(4月25日):
1月から4月はじめ頃までは、単独で田圃や草原をホッピングしながら餌を取っている姿を普通に見かけていました。
4月中旬以降は、時折数羽いるのを見かけるようになり、少しずつ集まりはじめていたようです。
またこの頃になると地表に居るよりも樹上にとまって上空を見るしぐさの姿が多くなったようにみえました。
そして、最後の写真は4月25日、公園の芝生広場で複数の個体が餌をさがしてホッピングしていたもの。
それぞれの地域で集合して大きな集団を形成し、北国に帰るということです。
●ハシビロガモ(4月28日):
もともと当地に立ち寄るのはごく少数です。
それでも、毎シーズン川でも姿を見た記録がありますが、今シーズンは川での観察記録はゼロでした。
池では、1月以降、時折少数の観察記録がありましたが、今年は4月28日、池で雌雄2組が移動途中小休止で水面に浮いているのを見かけたのが最後でした。
●ヒドリガモ(4月23日):
池では毎シーズン、いちばん大きな群れで生活していく冬鳥です。
今年最後の記録は、4月23日でした。
出足の遅いコガモに混じって、ごく少数のヒドリガモが、緋鯉の姿も見えた池に浮かんでいた写真でした。
年々歳々、季節の移ろいも、人生も、過ぎてしまえば、早いものです。
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