オトシブミ仲間の揺籃観察メモ
■オトシブミ仲間の揺籃観察
年々、忘却の彼方に消え去る瑣末な事々が増えて来ますが、それでもまだ、春、葉桜の頃になると、ふと思い出すのは、小さな昆虫、オトシブミ仲間のこと。
中でも、ヒメクロオトシブミという、見事な“揺籃”をつくるオトシブミがいます。
そして、過去一度もその揺籃作りを観察したことがないので、一度で良いからこの目で見たいと思い続けてきたのでした。
今シーズン、思い出したのは,去る4月30日!
残念ながらまたもや遅きに失しました。
当日観察出来たのは,これまでの通りで
●「ヒメクロオトシブミ」がコナラに作った多くの精緻で見事な揺籃(ゆりかご)。
写真はその1個の例です。
なお、ヒメクロオトシブミ成虫は1匹も目にすることが出来ませんでした。
今年もまた、かなり思い出すのが遅すぎたようでした。
●「エゴツルクビオトシブミ」が、エゴノキに作った揺籃。
見上げた高いところに1個だけ、風に揺れていたものです。
そして,同じオトシブミ仲間の昆虫ではあるものの、上記オトシブミの作品に比較すれば、”造形的美”には相当見劣りがするコナライクビチョッキリの揺籃でした。
●コナラの幼木にたくさんぶら下がっていたコナライクビチョッキリの揺籃。
相対的にはオトシブミの揺籃より大型ではありますが・・・
なお当日、コナライクビチョッキリの姿は、目視ではまったく気がつきませんでしたが、望遠マクロで撮影した画像をパソコンで見ていたところ、葉裏に1匹いたことが分かりました。
(画像はクリックで拡大します。)
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※追記:
この後日、2回ほど観察に行きました。
しかし、ただ1匹のヒメクロオトシブミがコナラの葉上でくつろいでいた姿と、同じく歩き回っていた複数のコナライクビチョッキリも観察しただけで今シーズンは終わりになりました。
こちらの記録は別に残すつもりですが・・・
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