ワカバグモなど徘徊性のクモ仲間
5月中に撮った「徘徊性のクモ仲間」です。
特に目新しいものはいませんが、一応記録に残しました。
●ネコハエトリ:
・♀: エノキの葉上でハエを捕捉していた個体。(撮影5月5日)
(画像はクリックで拡大します。)
♀は、♂より毛深く、全体的に明るい茶褐色であるが、さらに変異が大きい個体もいる。
・♂:樹の葉裏に潜んでいた個体。
♂は♀より小振りで、全体的に体色は黒いが、変異が多い。
(撮影5月9日)
※ネコハエトリ(ハエトリグモ科):
ハエトリグモの仲間ではもっともよく目にする。体長♂5~7㎜、♀8~9㎜。
網は張らず、植物の葉上を徘徊しながらハエなどの小昆虫を捕食。
ピョンピョン跳ねるように素早く歩く。
出現時期は4~8月だが、♂の成体は4~5月にしか見られない。分布は日本各地
●ハナグモ(カニグモ科):
ハナグモ♂の無紋タイプ。体長4mmほど。
イネ科の雑草の穂上で前脚をひろげて餌を待ち伏せしていた個体。(撮影5月9日)
網は張りません。
出現時期は4~10月、分布は日本各地。
余談ながら、我が家の庭でも♀の観察をした記録があります。
●ワカバグモ:
林縁の下生え植物葉上でスカシシリアゲモドキ(♀網状斑型)を捕らえていたワカバグモ。
本種も網を張らず、植物葉上に潜み、あまり歩き回ることもしないで、前脚を大きく広げて近寄ってくる小昆虫を待ち伏せし、補食。(撮影5月31日)
(画像はクリックで拡大します。)
※ワカバグモ(カニグモ科):
林縁や草地などで普通に見られる明るい緑色のスマートなクモ。
体長 ♂8~10mm、♀12~13mm。
出現時期は5~11月、分布は日本各地。
※スカシシリアゲモドキ(シリアゲモドキ科):
林縁の日陰など湿っぽい場所でよく見られる。
大きさ(前翅長)14~18mm。全身が黄褐色のシリアゲムシの仲間。
オスの翅は無紋だが、メスの翅には個体変異があり、無紋型、網状班型、端紋型の3型がある。
出現時期は5~6月、分布は本州、四国、九州。
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