地味な木の花( モチノキ/ツリバナ)/ハマキムシ幼虫
時期遅れになりましたが、地味な木の花:
●モチノキ(モチノキ科モチノキ属):
モチノキは4月頃から花を開き、新葉の展開も進んで若緑がきれいになります。
本種は雌雄異株の常緑樹で、花は地味なものです。
花径は5mmほどで、花弁は淡い黄緑色の4弁花。
花には完全な雄蕊4個と、退化した雌蕊があります。
(余談ながら、我が家の樹は雄株なので、雌株のように、秋に赤い実が稔る楽しみはありません。)
・若葉が展開してきれいだなと眺めているうちに,必ずやってくるのがハマキムシ(ハマキガの幼虫)です。
柔らかい新葉を綴り合わせて中に潜み周辺の葉を食害していきます。
・若葉全体に食害が目立ちだすと、美観を損ねて不快で、面倒くさいですが、巻かれた葉を切り取って潜んでいるヤツを潰すしかありません。
(絵合わせではチャノコカクモンハマキまたチャハマキの幼虫にも似ていますが)未だに親御さんの正体ははっきりしませんが、ともかく年中行事になっています。
(大きさ20mmほどで、このサイズと、新葉を集中的に坪状に綴る特徴からは(チャノコカクモンハマキ」幼虫かも。)
●ツリバナ:
3月下旬から4月はじめ、枯れ枝のように見えていた細枝から芽吹きが始まったことに気がついた後は、本当にあっという間に葉芽、花芽の展開が始まります。
葉が開いた4月下旬から5月はじめには多数の花も開花しています。
花は花径6~7mmほどの小さな、淡黄緑色~部分的に紫味を帯びる、いたって地味な5弁花で、名前のよう吊り下がって開花し、5月中旬の花弁が落ちる頃には小さな青い果実が形成されています。
果実は、その後次々にやってくる害虫類による被害や、風雨に晒されて千切れるなどして、どんどんその数を減らします。
・ツリバナにやって来た害虫仲間の、ルリチュウレンジ(写真上)、クロウリハムシ(下)。
その後には、まだ未熟な青い実がぶら下がっている頃から、必ず繰り返してキバラヘリカメムシがやってきて害を及ぼします。
そして、秋まで持ちこたえた果実は赤く熟し、花よりはるかに観賞価値のある赤い種をぶら下げるようになります。(過去ログから写真再掲)
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