ウスバキトンボ、シオカラトンボ、ウチワヤンマ
●ウスバキトンボ(精霊トンボ;盆トンボ):
6月初旬くらいから、緑の濃さが増す稲田の上を飛ぶウスバキトンボを見かけるようになっていました。
そして、先の台風3号に伴う影響で大雨の降った翌日の農道脇で。
短時間ながら強い降雨だったため農道側溝の排水が間に合わずに一時的に出来た大きな水溜まりの上空を、数匹のウスバキトンボが追っかけ合うように行ったり来たり。
また時折ホバリング。
しばらく眺めていると、そのうちの1匹(♀)が、水溜まり水面にスッと近寄ると(単独)打水産卵行動をはじめました。
少し間をおいて、場所も変えながら何回か同様の行動を繰り返していたので、カメラを向けましたが、短時間で、しかも動きが速いので、フレーム枠にとらえることさえ出来ず、写真はありません。(水溜まりは短日時で干上がりますので、こんなところでの産卵は無駄ですが・・・)
なおウスバキトンボの産卵は、♂♀連結で、また♀単独でも行われるということで、単独産卵の場合は産卵直前に♀が離れて打水産卵し、再び上方でホバリングして待っている♂と連結し、これを繰り返し移動産卵するとのことなので、そのような状態だったようです。
・こちらは草の上でホバリングを繰り返していた個体。
♂♀の別は分かりませんが♂だったのでしょうか。
●調節池:
大雨の翌日、調節池は、その目的のとおり、上流域に降った雨も合わせて思った以上に水位が上がっていました。
運動場としても利用されている草原は完全に水没。
水際周辺には先の除草作業で刈られ枯れた草クズやゴミなど浮いていています。
広々とした水面上を、餌採りのツバメが多数飛び交い、また水際をシオカラトンボやウチワヤンマなどが遊弋していました。
●ウチワヤンマ:
水際を飛んでいるものはまったくとまる様子がありません。
池の階段を下りて、少し遠方に先端がのぞいている枯れ草の茎に、1匹だけ静止しているのを見つけて、目一杯のデジタルズームで撮った1枚です。
●シオカラトンボは比較的短い距離を行ったり来たり。
ほどなく水際の枯れ茎などにとまります。
ウチワヤンマが通りかかるとすぐにスクランブル発進、追い払うと戻ってきます。
♂の縄張りです。
ついでにシオカラトンボ♀。
こちらは夕刻自宅の庭にやって来て、竹竿にとまって、じっとしていた個体。
新鮮で、羽化して間もない印象でした。
身近で見かけるトンボの種類も数もだんだん少なくなったように思います。
環境変化が要因でしょうか。
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