トウキョウヒメハンミョウ
※ハンミョウ(ナミハンミョウ、道おしえ):
子供の頃、夏休みに田舎の自然豊かな従兄弟の家に数日泊まりに行くと、必ず目にした美しい甲虫ハンミョウ(道おしえ)。
虫取り網など持たないので、帽子をかぶせて捕れないかとそっと近づくと、すぐに手の届かない少し前方に跳んで止まるので、またそっと近寄ると前に跳ばれる、の繰り返し。
どうしても捕まえることができなかった思い出のある、あこがれの昆虫でした。
お婆ちゃんに話すと、そうだよ、少しずつ前に飛んで、道を教えてくれる“道おしえ”だよ、と虫の名前を教えられたことでした。
現在、近隣でハンミョウを観察できる環境はありません。
その代わり、と言っては違いすぎますが、ずっと小粒で地味なハンミョウの仲間を見ることが出来ます。
●トウキョウヒメハンミョウはその一つです。
過去から記事にしていて新味はありませんが、今シーズンも6月から撮り貯めていた写真を記録として掲載しました。
・6月22日
近隣のアジサイが見頃になっていた公園で、今シーズン初めて気がついたトウキョウヒメハンミョウ。
・6月23日
自宅の庭のカラーの葉上にとまっているのに気がついたもの。
・6月29日午前
掃除をしている時に目前に跳んできたもの。白く光る大顎が印象的でした。
・6月29日午後
庭先に飛来して竹筒に静止したもの。何か獲物を捕らえていたようです。
近隣で普通に見られますので特別珍しい昆虫ではありません。
茶色っぽい小さな虫が飛んできた時には注意して見ると、たいていトウキョウヒメハンミョウのようです。
ただ”そうではないか”と注視しないと気がつかないかも知れません。
※トウキョウヒメハンミョウ(ハンミョウ科):
大きさは8~10mm、華麗なハンミョウの半分くらい。
地味な暗銅色で、上翅にあまり目立たない白色紋があります。
平地から低山地の林縁や公園、人家の庭などに棲息しています。
出現時期は6~8月、分布は局地的で、関東(東京周辺など)と、北九州。
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