マメハンミョウ
長期にわたり周辺をウロウロしていった鈍足台風5号。
昭和26年に統計を取り始めてから、第3位の長寿命を記録した台風だったという。
厄介者が去った後の本日、当地は、今夏一番の(37℃越える)猛暑日になりました。
もはや例年のことで、珍しくもありませんが、暑かったデス。
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台風の影響がまだほとんどなかった先日(8/5)のフィールドで。
6月初旬から一度除草が行われた池周辺の堤防・草原ですが、今再びヨモギやセイバンモロコシ、またオオブタクサなどが勢いを増して伸長し草叢を形成しています。
●マメハンミョウ(ツチハンミョウ科)大発生:
草叢には、例年のようにマメハンミョウが大発生していました。
ただ発生は限局的で、さほど広範囲に及ぶ情況ではありませんでしたが、その集中度はやはり驚異的。
・近くの地面やセイバンモロコシ他の葉上にも点々と動きまわっていて、
・ヨモギに群れていた集団は葉を囓る様子はなく、分布をひろげるために、これから飛び立って行くところだったようです。
・一方、オオブタクサの株に群がっていた一群は,旺盛な食欲で葉を囓っていました。
囓っては糞を出し、また囓るという情況のようでしたが、さりとて迷惑雑草のオオブタクサを食べ尽くすほどの威力はなさそうです。
※マメハンミョウは、イナゴやバッタの仲間が地中に産んだ卵の傍に卵を産んで、孵化した幼虫はバッタなどの卵を食べながら成長して蛹になり、地中の蛹で越冬します。
そして、翌年7~8月に成虫が出現するというライフサイクルです。
豆類農作物の害虫です。なお、体液にカンタリジンという毒成分を含む有毒昆虫です。
(同類の「マルクビツチハンミョウ」も同じ毒成分を持っています。)分布は日本各地。
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