シオヤアブ♂、アオメアブ、マルカメムシ他
長雨が続き、一度刈り取られた大型雑草が再び勢いよく伸びだしている8月上旬の堤防で。
●シオヤアブ♂(ムシヒキアブ科):
多数のシオヤアブが、一斉に出てきたように飛び回っていました。
草叢の獲物を探していたようです。
時折、舗装遊歩道の路面に降りて静止する時がシャッターチャンス。
腹端に白色の毛束がある♂の個体でした。
※体長23~30mmの大型ムシヒキアブ。
複眼の色は黒褐色で、体は全体的に暗褐色ですが、全身に黄色の毛が生えていて、腹部は毛のために黒褐色と黄褐色の縞模様に見えます。
脚は黒色ですが、脛の部分だけが黄褐色。
♂の腹端には白色の毛が密集していますが、♀にはありません。
甲虫や蜂などを好んで捕食(体液を吸う)。
出現時期は6~9月、分布は日本各地。
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同様、8月中旬、セイバンモロコシなどイネ科の大型雑草やヨモギ、オオブタクサなどが伸長し、またクズが草叢から路面上に這い出して、このままではほどなく通行困難になりそうな気配になっている、やはり小雨の合間の堤防で。
●アオメアブ(ムシヒキアブ科):
偶然ながら、目前の雑草に、何か獲物を捕らえたらしいアオメアブが飛んできて止まりました。
そのまま静止していたので写真撮り。
(画像はクリックで拡大します。)
撮影後確認してみると、体液を吸われていたのは、クズの葉に多数ついていたマルカメムシでした。
※体長20~29mm。生きている時の複眼は緑色で(死ぬと暗色に変わる)、体は黄褐色、脚は黒色で、脛の部分は鮮やかな黄褐色の、ムシヒキアブの仲間。
大型の昆虫・甲虫やハエ、アブなどを捕まえて体液を吸います。
出現時期は6~9月、分布は日本各地。
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●マルカメムシ(マルカメムシ科):
クズの葉に群れていたマルカメムシ。大きさ5~5.5mm。
触ると臭いにおいを出すことで嫌われるマルカメムシですが、アオメアブは体液を吸って平気なのでしょうか。
出現時期は4~10月、分布は本州、四国、九州。
■ついでに、
クズの葉にたくさんついていた、ごく小さな淡色の「不明カメムシ若齢幼虫」。
(ヘリカメムシ科ホソハリカメムシの若齢幼虫?)
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