戸隠周辺の植物④ウワバミソウ、花とムカゴ
●ウワバミソウ(イラクサ科ウワバミソウ属)の花とムカゴ:
晴れた日中でさえ直射日光のあまり入らない林縁/林床の随所にウワバミソウが群生していました。
湿った山地の薄暗い日陰に群生する、ウワバミ(大蛇)の出そうな所に生える草、というのが名前の由来とも。
これまで各地で花の時季の記録はありましたが、(茎の節々に)ムカゴが出来ているのを観察したのは今回が初めて。
さほど暗く感じませんでしたが、非力なコンデジではシャッタースピードがせいぜい1/15秒前後ですべて手ぶれに、フラッシュでは白飛びしてしまい、花もムカゴも不出来な画像ばかりに。
・花(雌花):
不鮮明な画像で判然としませんが、花柄がなさそうなので雌花のようです。
※ウワバミソウ:
山地の湿った斜面に群生する雌雄異株の多年草。
茎は高さ30~40cm。葉は左右不対称のゆがんだ長楕円形で縁に粗い鋸歯がある。
葉腋から花序を出す。雄花序には1~2cmの短い柄があるが、雌花序には柄がなく、葉脇に直接付いている。
花は小さな花の密集化で色はほとんど白色。
秋に茎の節がふくらんでムカゴ(珠芽)ができ、地に落ちて翌年の春に新苗をつくる。
余談ながらウワバミソウの茎の太い部分ははみずみずしく、別名「ミズ」とも呼ばれる「山菜」の筆頭だそうです。
ムカゴも食用になり、プチプチとした食感が珍味だそうです。
花期は4~9月、分布は日本各地。
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