ヒメクロイラガ
●ヒメクロイラガ(イラガ科)
:
9月初旬の朝、玄関先の簾(すだれ)に、小さな(開張3cmほど)茶色のガくっついているのが目にとまり、すだれを少し動かしてみましたが、まったく動きません。
すだれを外すととコロンと横倒しに転がりました。
死んでいるのか
と見ていたら、緩慢に動きだして起き上がりました。
どうやら夜間気温低下のせいで、まだ動けなかっただけのようです。
腹面も撮るため裏返しにしようとしたらすぐに飛び立って行きました。
頭の先にに“箒を”つけたような特異的な風采のおかげで、ヒメクロイラガ(♂)と分かりました。
箒のような毛束は2本の下唇鬚*です。
・幼虫の方は先に記録画像がありましたので掲載。
クヌギの根もとの地面を這っていたものです。
幼虫は6~11月頃群生してカキ、サクラ、クヌギ、ケヤキ、アブラギリなどの葉を食害する害虫。
毒毛があるので刺されないよう注意が必要です。
これで親子がはっきりしました。
成虫出現時期は5~9月、分布は本州、四国、九州。
*下唇鬚 (かしんしゅ):
蛾の頭部にある「鼻」のように見える部分。通常3節からなり、根元から第1節、第2節、第3節となる。主に小蛾でよく発達。
( http://www.jpmoth.org/~moth-love/yougo-syu/yo-gokaisetu.html )
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