フィールドに咲く花(シマツユクサ、ヤマハギ、クサギなど)
朝晩は涼しくなり、少しずつ秋の気配も感じられるようになりました。
毎年同じような記事を繰り返し書いていますが、この時期、除草される前の草原や空き地の草藪に雑草/雑木の花が咲いているのを目にします。
除草作業が進められているので、ほどなく姿を消すでしょう。
●マメアサガオ(ヒルガオ科サツマイモ属):
草叢に蔓延っています。花径15㎜ほどの.小さな白い花が目立ちます。
なお、稀にピンクの花もあるそうですが観察したことはありません。
・北アメリカ原産の帰化植物、1年草。茎は蔓になり、よく分岐して他物に巻きついて繁茂します。
●オオイヌタデ(タデ科イヌタデ属):
池の湿地などに群生しています。
・道端、荒れ地、河原などに群生する1年草。
草丈は0.8~2mになり、茎の節は膨らんでいます。
葉は披針形で長さ15~25cm、先は長くとがります。
花序は長さ3~7cmで、先は垂れ下がり、花色は淡紅色のものと白色のものが混生しています。
花期は6~11月、分布は日本各地。
●シマツユクサ:
毎年、池の端の草地だけで見かける”地区限定”のシマツユクサです。
●ヤマハギ(マメ科ハギ属):
農家の畑の角に植栽されている株です。
7月下旬くらいからポツポツと開花していました。
忍び寄る秋の気配を知らせる花です。
・落葉低木で、葉柄の短い葉(三出複葉)の腋から長い花軸を出して総状に花をつけます。
花期7~9月、分布は日本各地。
●空き地に自生したクサギと、クズの花。
数年前に環境整備で伐採されて“更地”になっていた空き地でしたが、今は再びクズ、カラスウリなど蔓性の多年草雑草/クサギなどの雑木に覆われ尽くされています。
・クサギ:(クマツヅラ科クサギ属):
予想以上に”回復”して育っていた落葉小高木で、白い花を開いていました。
葉や茎を傷つけると独特の臭気を発することからの名前。
(余談ながら、画像に写り込んでいる葉は、クサギ、クズ、そしてカラスウリ。3者が絡みあっています。)
花も匂います。
・クズ(マメ科クズ属):
ともかく旺盛な繁殖力で、到るところで”暴れ回っているつる性の多年草で”、迷惑雑草の代表格。花期は8~9月で穂状花序を立ち上げ、甘い香を発する花を咲かせます。
赤紫色の花が咲いていました。(縮小画面のため分かりませんが、左側の画像中には萎んだカラスウリの花と蕾も写り込んでいます。)
※庭の園芸種ヤブランとホトトギスなども開花しています。
●ニイタカホトトギス(園芸種):
野生のホトトギスに較べてかなり貧弱な生育状態です。
何も”お世話”しないのが原因なのか、ひ弱なのか・・・
7月下旬ころから雨の日にもポツポツと断続的に開花しています。
●ヤブラン(園芸種):
困るほど繁殖力旺盛で、梅雨入り前に思い切り葉を切り詰めて放任していた株が、多数の花茎を立ち上げて花をつけました。
●レインリリー (ハブランサス)( ヒガンバナ科ハブランサス属):
プランターから庭植えにして放置していた数株のレインリリー。
原産国は南アメリカの球根植物で多年草です。常緑ですが、冬に枯れて球根だけになることもあります。
空梅雨で雨が少なかった7月中旬頃までにはまったく花が咲きませんでしたが、8月、暑くて雨が続いた翌日などには一斉に花を開くようになりました。
・高温乾燥が続いた後に雨が降ると一斉に開花することから「レインリリー」と(別名で)呼ばれています。
なお、近縁の植物に「ゼフィランサス」があり、こちらも同様の理由からレインリリーと呼ばれています。
両種の草姿は非常によく似ていますが、ゼフィランサスは花を上向きに咲かせ、ハブランサスはやや横向きに咲かせるという性質があります。
細長い葉を地際から展開し、伸ばした花茎の先に一輪の花を咲かせます。
花は一日花ですぐに萎んでしまいます。
丈夫な球根で植えっ放しでもよく育ちます。
花期は6月~9月。
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