シラカシのドングリ(堅果)
シラカシは公園植樹もあったりして、過去に何回か写真は撮っていたのですが、一度も記録にしていなかったことがわかり、ドングリ仲間に追加のための記事です。
●シラカシのドングリ(ブナ科コナラ属):
池と車道の道路境界に街路樹として10数本が植栽されています。
秋に多数のドングリが実り、地面に落ちたものをキジバトなどが時折ついばんでいる様子も目にします。
一昨年、強剪定作業がされた後で、今シーズンはまだ稔りが少ないようです。
・並木:
・葉。上部の縁に浅く粗いギザギザ(鋸歯)があり、葉裏は白っぽいです。
・ドングリ(堅果)と帽子(殻斗)
ドングリは卵形で、先には段があり、とび出ています。
帽子は深いお椀形で同心円状の横輪があります。
・画像追加:
シラカシのドングリは先端(花柱の周辺構造)にはっきりした段があり、飛び出ていることが特徴的です。
・ちなみに、シラカシ(左)とアラカシ(右)の堅果(ドングリ)の頭部形状比較。
シラカシの頭部には「段差のある輪状の積み重ねの突起」がありますが、アラカシの先端は”なで肩で滑らかに傾斜していて、そこにうっすらとした輪状の紋様が見られる形”をしています。
ここが両者の識別ポイントのようです。*
※本種は山野に普通に自生する雌雄同株、雌雄異花の常緑高木。
強い剪定にも耐え、日影にも強いので庭木、公園、街路樹としてもよく利用されている。
葉は互生し、狭長楕円形。葉の上部2/3程に浅く粗い鋸歯がある。葉の裏は、白みを帯びるため、シラカシの名が付いたとも。なお若葉は褐色~紫褐色を帯びる。
樹皮は灰黒色。皮目が縦に並び、細かい縦縞がある。
ドングリ(堅果)は1年成で、秋(10~11月頃)に熟す。
殻斗(帽子)は椀型で同心円状の横輪がある。
タンニンを多く含むため渋くてそのままでは食べられない。
なお本種は「ムラサキシジミ幼虫」の食葉樹。
分布は本州(福島県以西)、四国、九州。
※追加の新鮮なシラカシドングリの画像続報がこちらにあります。
【参考】
★ドングリの見わけ方: http://dongurikorokoro.fc2web.com/miwakekata_m1.html
*頭部形状(花柱周辺)によるアラカシとシラカシ堅果(ドングリ)の識別:
http://acorn.hiroimon.com/newpage37.htm
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