チュウサギ/チュウダイサギ
長期にわたった主食用米の減反政策が見直され、減反政策は平成30年(2018年)に廃止し、飼料用米生産農業者には交付金が支払われるという農業政策*によって、
近郊でも主食用米の生産から飼料用の米生産へ切り替えられる水田が増えてきたように見受けられます。
見た目にも飼料用米の栽培品種は異なることが明らかで、田植えや稲刈りなどの作業も従来のように集中的に実施されることがなくなり、稲刈り期間も8月下旬から10月初旬までと、幅が広がってきたようです。
収穫作業が集中的に行われていた頃には必ず、田圃から飛び出す蛙や昆虫、またザリガニなどを目当てにチュウサギが“大挙して”飛来していましたが、今シーズンはその様な光景はついぞ見かけることがありませんでした。
もっともそのことはニンゲン世界の事情には無縁の、チュウサギ社会に何らかの事情があったに過ぎないのかも知れませんが・・・
*【参考】
http://www.maff.go.jp/j/budget/2017/attach/pdf/index-44.pdf
※チュウサギとチュウダイサギ(ダイサギ仲間):
●チュウサギ:
半分くらいの田圃で稲刈りが終わっていた9月中旬、やっと見かけた2羽のチュウサギ。
近くでコンバインが稼働していたにもかかわらず、すでに刈取りが終わっていた近くの田圃をただウロウロ歩き回っていただけのようでした。
・“チュウダイサギ”との識別は口角(上嘴と下嘴が結合する肉質部分)の位置(目の下で終わっている)で判別。
・以前は稲刈りがはじまった田圃に大挙して飛来していたものです。
(再掲画像)
●チュウダイサギ(ダイサギの仲間):
ほぼ同時期、川に降りていた1羽の「チュウダイサギ」がすでに刈取りが終わっていた田圃に移動。
そしてゆっくり歩きながら獲物を探している様子でした。
・はっきりしませんが田圃脇の小さな水流でドジョウを捕らえた様子。
・その後何か捉まえる様子もなく、ゆっくり遠ざかっていきました。
チュウダイサギは嘴も、首もチュウサギより長く、口角は目の下の位置よりも長く伸びています。
(チュウサギは目の下で止まる。)
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