ヒヨドリジョウゴ果実
「11月は寒かった」、という報道ですが、確かに当地でも特に中旬以降は寒かったというのが実感です。
また年々の加齢と共に時間の流れもますます急流になることも切実に感じながら11月が終わりに。
●ヒヨドリジョウゴ果実:
公園のツツジの植え込みがきれいに剪定・刈り込まれていました。
その周辺に、赤いきれいな実のついた枯れ茎がパラパラ落ちているのが目に止まり、傍に行って拾い上げてみると、直ぐにヒヨドリジョウゴと分かりました。
舗装遊歩道から少し離れたところだったので普段は気がつきにくい場所でしたが、初夏にはツツジの茂みに絡みついて茎をのばし、晩夏には特異的な花をつけ、花後に付いた青い果実は秋が深まる頃には赤く熟していたのです。
ヒヨドリジョウゴは全草にソラニンという有毒成分を含むため,赤い実も有毒です。
●ヒヨドリジョウゴの葉:
・ついでながら、公園近くの民家で、こちらもきれいに刈り込みなど手入れをされた、高さ3mはありそうな立派な生け垣にも、数株のヒヨドリジョウゴが絡みついて茎をのばしていました。
鳥散布によるものでしょうか。
赤い実はほとんど落とされていましたが、葉だけが絡みついて取り残されていました。
※ヒヨドリジョウゴ(ナス科):
山野に自生するツル性多年草で、有毒植物の仲間。
果実はナンテンの実ほどの小球で、秋が深まるにつれてきれいな赤色に熟します。
なお、採取した熟した果実から種を取り出して水洗し、果肉などを除いてからそのまま播いておけば春には芽吹いてきます。
但し繁殖力旺盛な雑草ですから迷惑雑草にならないよう注意。
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