センダン結実&冬芽と葉痕・維管束痕
■センダンの実、そして冬芽、葉痕・維管束痕:
●果実:
12月中旬、車も人通りも多い市街地の道路沿いに、大きく育った落葉高木のセンダンが鈴なりの実をつけていました。
まだヒヨドリやムクドリが食べに来ている様子はありません。
厳寒期になって、すでに果肉が多くて美味しい種類の木の実を食べ尽くしたあと、最後に“やむなく”食べる、“救荒食糧用”なのです。
完熟した果実は白~淡黄色になり、果肉は少なく、中に大きな種が1個入っています。
(過去ログから画像再掲)
ヒヨドリやムクドリが食べた大きな種は“落とし物”(糞)に混じって排泄される“鳥散布”によっても分布を広げるようです。
■冬芽と葉痕・維管束痕:
こちらは別の場所、農道と畑の隙間で雑草溜まりになっているスペースに自生した(鳥散布による?)幼木の枝で、太くて小さな皮目が多い1年枝に出来ているものです。
「冬芽」はほぼ球形で、灰褐色の毛が密生しています。
葉が落ちた痕の「葉痕」は 太枝の一年枝で、途中に多数できているものが大きく明瞭で、形は動物の顔のようにも見える輪郭です。
葉痕の中には、養分や水分の通り道である「維管束の痕」がいくつか点となって残り、樹種によっては目鼻や口に見えたりします。
太枝でも枝先端の細い部位にあるものは維管束痕が今ひとつですが、太い部位をみるとユニークな表情のものが容易に見つかります。
何に見えるでしょうか。
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