”爆発する”ガマの穂
田圃の一角にごく小さな「水溜め」があります。
周囲は除草されてすっかり裸地になっているのに、なぜかそこに自生した抽水植物で多年草のガマが刈り残されていました。
そして冬日のもと北西の冷たい強風にあおられて爆発したように大量の白い綿毛の種を飛ばしていました。
傍に刈り残された“ひっつき虫”コセンダングサの種にもいっぱい絡まって、綿帽子になっていました。
・余談:
1つの穂に数十万個もの綿毛の種が出来るそうですから、周辺に飛散する量は半端ではありません。
1週間ばかり前、ここから、500メートルほど離れた公園に続く農道で、無数の綿毛が漂っているのに気がついていたのでしたが、ここが発生源だったのです。
以前にも、あちらこちらの田圃周辺水域で見かけたことがありますが、多くは種を飛ばすまでになる前に除草されていたものでした。
※蒲の穂:
花期(6~8月)茎先にソーセージのような形の円柱花穂ができます。
花穂の上部の細いところに雄花が集まってつき、下部の赤褐色で太いところに雌花が集まってつきます。
黄色い花をつけた雄花穂は花粉を散らした後に軸を残して落ち、その後、まだ緑褐色だった雌花穂が熟すと茶褐色になり、やがて“爆発して”種をまき散らします。
運良く水面に落ちて水底に沈んだ種子は、そこから発芽して増殖しますが、幸運は少ないのでしょう。
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