ヒナノハイゴケ
●ヒナノハイゴケ( ハイゴケ科ヒナノハイゴケ属):
カラカラ天気が続いていた1月中旬のある一日、公園に植栽されている多数のケヤキの樹皮に着生して乾ききっていたコケが、夜半から早朝にかけて降った”恵みの雨“の直後に、一気に水分を吸って湿潤し、新鮮な淡緑色の葉を展開していました。
見た目がきれいだったので撮ってきました。
高さ0.5~1cm程度の小さなコケで、茎は這ってよく分枝し密なマット状に繁殖しています。
そして、少数ながら出来ていた蒴は卵形で蒴柄が短く苞葉に抱かれ、そこからひだのある尖帽形の蒴帽がのぞいていました。
(なお、蒴帽が取れると蒴の口環が赤色~赤褐色で目につきやすく名前の確認に役立ちます。)
詳細な画像は手持ちのコンデジでは撮れなくて不確かですが、樹上に普通に生える「ヒナノハイゴケ」としました。
・また、別種の鮮やかな黄色の蘚苔類も着生(混生)していましたが詳細は分かりません。
※コケ:
種子植物に較べると原始的な陸上植物というコケ(苔)です。
コケは光合成を行い、胞子で増えますが、維管束(水分や栄養分の通る導管)は持たず、(地面に体を固定するための「仮根」がありますが)根も持ちません。
多くのコケは多年性で、特に晩秋から冬の乾燥期にはチリチリに乾いて、くすんだ色のマットのようになって随所に貼り付いて休眠しながら堪え忍んでいる姿がほとんどです。
春先には芽吹きがあり、梅雨時には受精して増殖していきます。
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