コハコベ
3月のはじまり。
雨戸を閉めたままの早朝、聞こえてきたのは目覚ましラジオからの荒れる天気予報と、雷鳴を伴う風雨の音。ほどなくして竜巻注意報も発表に。
午前中に雨は収まりましたが午後から晴れると、気温は21℃まであがり、断続的ながらも強風が吹いてまさに春の嵐、でした。
来週はまた真冬に戻るという週間予報も。
ともあれ
♪春は名のみの 風の寒さや(「早春賦」作詞:吉丸一昌、作曲:中田章)などの情緒は昔のものになりました。
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この冬は長く続いた寒波と乾燥のせいで、耐寒性に乏しい鉢物がいくつか枯れ死してしまいました。
また過乾燥のため、庭では霜柱を見ることはありませんでした。
●コハコベ(ナデシコ科ハコベ属):
その様な環境下でも、先日ハナニラの葉下に隠れていた越年草のコハコベが頭を出して白い花を開いていました。
たくましいものです。
・白色の花弁は5枚ですが、2深裂しているため10枚に見えます。
花柱は3個。
雄蕊は1~7ですが、今回のものでは咲きはじめで3~4本、葯はまだ開かず花粉は出ていません。
・茎は下部から盛んに分枝し、下部は地表を這い、上部は斜上して高さ10~20cm、片側に列毛が生えています。
他の植物に覆われたりしている場合は茎や花茎は緑色のままですが、日当たりになるところでは茎など赤紫色を帯びています。
※本種はヨーロッパ原産の帰化植物・越年草で、花期は1~12月、分布は日本各地。
(なお、外観などよく似たミドリハコベがあります。 識別は種子にとがった突起がある形状比較。)
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