ヒメフウロ(帰化種)、オドリコソウ、その他の植物
5月下旬の越後路で見かけた山野草・植物の記録。
初めて目にしたのはヒメフウロです。
その他は過去ログがあり、目新しいものではありません。
●ヒメフウロ(Geranium robertianum )(フウロソウ科フウロソウ属):
(新潟県西蒲原郡)弥彦村地内の林縁で初めて目にしたヒメフウロでした。
少し情報を確認しましたが、在来種の自生地は限定された地域で、それ以外で観察されるのは帰化種とのこと。
今回観察できたところは分布域ではないので、帰化種と思われます。
(なお、Web上には(新潟県)阿賀野市地内で群生を観察された記事もありました。)
(画像はクリックで拡大します。)
※ヒメフウロ:
草丈 20~50㎝の1年草又は越年草 。花の直径は15mmほど。淡いピンクの5弁花で、花弁にはやや濃いピンクの帯が2本ついています。
花期は5~8月。
・日本在来種は本州(中部,近畿)・四国(剣山)など限定された地域の石灰岩地に自生分布する。
それ以外の日本各地域で観察されるものは、外来のHerb Robertや(園芸種として市販されているヒメフウロ)が逸出したものであろうという。
・帰化種はヨーロッパ、アジア、北アメリカ、北アフリカ原産。
●ヤブジラミ(セリ科ヤブジラミ属):
同じところに生えていました。こちらは在来種です。
(余談ながら、当方の身近で見かけるのはオヤブジラミ(雄薮虱)ばかりです。)
●オドリコソウ(シソ科オドリコソウ属):
同じ環境の林縁に群落を形成していて、葉脇に輪生する白色の唇形花がきれいでした。
山野や道端の半日陰に群生する多年草。
高さ30cmほど、茎は4角形、葉は対生し、広卵形、長さ5~10cm、幅3~8cmで、縁には粗い鋸歯があります。
花の上唇はかぶと形、下唇は3裂しています。
雑草のヒメオドリコソウより大型で見栄えがします。
花期は4~6月、分布は日本各地。
●タニウツギ(スイカズラ科タニウツギ属):
本州の日本海側に分布する落葉小高木で、山地の谷沿いや斜面に多く見られる日本固有種。
関越トンネルを越えて新潟県に入ると高速道路沿いの林縁、法面斜面などに普通に見られるようになります。
花期は田植え時期の5~6月で、今年枝の先端か葉腋に散房花序をつけ、多数の紅色~淡紅色の花をつけます。
●ミズバショウ:
龍ヶ窪池畔に群生地がありました。
●ツボスミレ:
同じ環境の林床に生えていました。ピンぼけ画像です。
暖地では3月下旬くらいから見られますので、やはり遅い春なのでしょうか。
●タチツボスミレ:
観察場所は同上。
●サクラの実:
サクラ(品種は不明ですが)に実が付いていました。食べてみたことはありませんが、黒っぽく熟しても美味しくはないそうです。
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