ムクロジの花
●ムクロジの開花(ムクロジ科ムクロジ属):
近隣公園で日当たりの良い空き地に植栽された大木や、近くの農家の屋敷林に紛れて育ったムクロジがあります。
普段目にする機会はまずありませんが、花期の6月にたまたま何かのついでに通りかかると、開花に気がつきます。
花は枝先に出来る長さ20~30㎝の円錐花序に多数の雌花と雄花が混じってつきます。
・6月中頃、たまたま農家のムクロジで観察した1本の花序では雄花ばかりのように見えました。
(画像はクリックで拡大します。)
・しかし、下旬になってから別の花序を観察した際には、花柱の飛びだした雌花の混在も観察できました。
・また同じ頃(下旬)に観察した公園広場の樹では、雄花と、それより多数で、すでに子房が大きくなった雌花の混在が観察できました。
・余談ながら樹冠下の地面一帯には多数の(昨年結実した)果実、黒い種、そして多数の雄花と、子房が膨らんだ雌花などが落下・散乱していました。
花の付き方の違いは観察時期やムクロジ個体の差異などにもよるのでしょうか。
余談:
本種は樹高10~20mの落葉高木。
花期は 6月で
雌雄同株の雌雄異花;雌雄異熟。
・雌雄異熟とは、「ある花期のうちに、個体内の個々の花が雌から雄へと性表現を変えることを指す」という特性。
開花時点で、雌蕊のみが成熟して花粉を受け取ることができる時期(雌性期)と、雄蕊が成熟し花粉を放出するようになる時期(雄性期)があり、それらの時期はずれている。
雌性期が先の場合は雌性先熟という。(、と説明されても素人にはよく分かりません(^_^;)。
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★梅雨明け:
当地は先日来,連日、昼夜強めの風が吹いて、蒸し暑い状況が続いていました。
そして今日、関東甲信地方は統計開始以来、最も早く梅雨明けしたとのこと。
水不足を心配しながら、長く暑い夏になります。
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